農作業には「車の運転」が必携である。通勤、運搬、農作業・・・・・何れにもエンジン機関の道具類が当然の如くお出ましとなる。ご存じだろうと思うが運転には「免許」が必要で、やっかいなことに「3年ごとの更新制」となっている。しかも更にやっかいなことに、一定の年齢に達すると「事前講習」が必要となってくる。警察と自動車学校との陰謀では無かろうか・・・・との恨み節も聞こえそうだが、事故を減らす、との大義名分が強いようだ。お招きを受け子狸も事前講習に参加してきた。
とある自動車学校を訪問したのだが、半日掛かりの講習、かなりシビアであった。内容は大別すると、①認知症検査、②眼科検査、③実車講習、の3分野だ。まずもって難関の認知症検査。一定の基準に到達しないと医師による再検査が必要で、場合によっては免許の更新が不可能となります・・・・・・と担当のお嬢さんは散々脅してくる。具体的には百枡計算のようなランダムな数字をあげた表から指定された数字のみを抽出する作業、引き続いてモニターで画像を見せ伏せた後固有名詞を書き出す作業等。眼科検査は機械を使って視野界検査と動体視力の検査が行われた。肝心の視力検査は警察での実施のようだ。最後は一人づつの実車教習、教習車を使って指導員が横に乗っての教習スタイルだ。構内を回りながら法令どおりの運転かチェックされる。重点項目は段差乗り上げの実習、つまり段差の手前で停車、アクセルを吹かして乗り上げ直ちに車を止めるという講習である。幸い難なく合格した。注意されたのが停止線、ブレーキを掛けただけで完全には停車せずチラ見で通行している・・・・と厳しい指摘があった。
7500円だったかと思う講習料金、半日掛かりの教習時間、と負担は少なく無いが、受けた結果としてはかなり有意義だった。通常は我流で運転しがち、他者の目で厳しくチェックされる事例は少ない。たまには必要な講習なのかも知れない。上述のような恨み節も無きにしも非ずだったが、受けた結果は必要との認識に変わった。確かに、これはなあ・・・・との運転状況を垣間見る事例も少なくはない。無論、大半は対象となっている高齢者である。
現在は義務としての事前講習だが、場合によっては好みでの受講も考慮して良いかも・・・・ですね。最も自ら志願して受講するような方々には講習は必要無いのかも。