木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

ご神木はカヤの樹

2023年02月19日 06時14分56秒 | 耕作放棄地

折々に巨木の訪問を続けているが、今回は「岩湧寺(河内長野市)」を訪ねて見よう。この寺は岩湧山(897メートル)の中腹にある融通念仏宗のお寺さんである。元々は天台宗に所属し、修験道の道場だったそうだが、途中で宗派変更となった模様。現在はご住職も存在せず、寺守の方が麓から通われているそうな。このお寺には「カヤの巨木」と「スギの巨木」とが存在するが、今回はカヤの方をご紹介しよう。本堂の横にある庫裏の側に聳えているが、葉が生い茂って頂部は見えない。遠目に眺める必要がありそうだ。

この樹は市の天然記念物となってる模様で、特徴を鑑みればある意味当然かとも思えてくる。スペックをあげてみると、樹高が20メートル位、幹周りが凡そ6メートル、樹齢は400年にもなるそうだ。巨木が少ない当地だが、数値上では立派なデーターかと思える。住民の方々にも愛されているようで、訪問者にも丁重に扱われていた。

カヤの樹は本州以西に存在する常緑針葉樹のようで、年中葉が生い茂っている。落葉広葉樹のような変化は無いので、面白みは少ないが、緑のカーテン代わりとはなってくれるだろう。用途は主に碁盤に使用されるようだ。カヤの実は食用にもなるみたいで、秋に拾って炒って食べる地域もあるようだ。子狸が幼少の頃はシイの実を良く拾ったりして囓ったが、カヤの実の体験は無かった。地域性にもよるのかも。

少し離れて全体像を撮影してみる。左右二箇所に巨木が見えるが、左手の後方のがカヤの樹である。右手前方のは恐らくだがスギの樹かと思える。巨木と表現した件のスギの樹では無い。樹齢500年にも達するスギの巨木は別の場所、又後日にご紹介しよう。岩湧寺と市の社会教育施設でもある「四季彩館」とはお隣どうし、訪問されたら是非にお隣にもお立ちよりを。周囲の森に生存する小動物や野鳥等も展示してありますし、ガイドの方々も待機しておられますよ。

 

 

 

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