木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

壺井八幡宮のクスノキ

2023年02月27日 05時19分24秒 | 余話

恒例の巨木訪問だがボチボチと継続している。今回は「壺井八幡宮(羽曳野市)」のクスノキを訪ねようかと思う。壺井の集落は石川右岸、大和川との合流点より少し上流にある。戸数が数十戸ほどの小さな農村集落だ。行政区の羽曳野市では東部地区に有り、二上山の山麓と言った趣。主にブドウ栽培を手がける農村集落だ。この地は、いわゆる「河内源氏」の本拠地で、隣の通法寺集落には源氏三代の墓が残されている。源頼信・源頼義・源義家の三代で、時代は平安時代の末期頃かな。当地一帯に勢力を誇ったようだ。「壺井八幡宮」は集落の北側、少し小高い丘の上に鎮座されている。

集落は古くからの農村集落で細い路地が入り組んでおり普通車1台の通行がやっとこさ、車での訪問は控えられた方が無難かも。訪問されるに当たってはくれぐれもご注意を。八幡宮には鳥居下に数台分の駐車場があるが、道路を回り込むと神社横まで走行は可能だ。駐車場に車を止め、急な石段を登ると境内に到達する。境内は結構広く、奥まった位置に本殿は存在する。目的のクスノキは本殿手前の右手に聳えている。何とも巨大なクスノキで、ザッと推定すれば幹周りが8メートル位、樹高は20メートル以上かと思われる。樹齢は数百年から1000年位だろうか。

この樹齢だが地域の特性を考慮すると、いわゆる河内源氏の華やかりし頃の植樹かと推定しているのだが。ご存じのように八幡宮は源氏の守り神、壺井の地に八幡宮を建立して一族の繁栄を願ったのでは・・・・・と推測しているのだがどうだろうか。若しも植樹がその当時だと仮定すれば優に千年位の樹齢にはなるのかと。

河内源氏三代の墓はお隣の通法寺集落に存在する。過去と言っても数十年の昔になるが、一度だけ訪問したことがある。丘の上の草深い地にひっそりと佇んでいたようだ。今は羽曳野市教委の手でキッチリと管理されてるのではと想像している。「通法寺」そのものはかって存在したお寺さんだが、現在状況は遺跡だろうか。三代の墓は進入路がややこしいので地元の方に尋ねられた方が無難かと。斯くの如く、クスノキ訪問は歴史探訪でもあります。叉、地域の地場産業でもあるブドウ畑を覗くのも一興かと。

 

 

 

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