木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

白梅と紅梅

2023年02月26日 05時36分18秒 | 耕作放棄地

過激な寒波だった昨今だが、三寒四温を繰り返しながら徐々に春めいてきたようで、朝晩はまだしも冷え込むものの日中は暖かく感じる時間帯も。樹木や花々も微妙に感じとるようで、花芽や開花も現れてきた。取り分け梅花は時期を得たようで、彼方此方で満開状態となってきたようだ。当地でも白梅や紅梅が咲きそろい、可憐な花園を作り上げている。梅花と寒波とはお似合いの模様で、冷え込んで凜とした空気の中に香気を放つ姿は何とも凜々しい。サクラと共に愛でられる所以かもしれない。

梅花と言えば、「ウメとウグイス」との言葉に行き着くが、表現されたウグイスはメジロの勘違いでは無かろうかと思っている。ご存じだろうがウグイスの習性は藪から藪への移動で、滅多には人前に姿を現さない。ましてや梅樹のように見通しの良い樹木は選択しがたいのだ。反してメジロは人前への出現を厭わない。しかも姿が黄緑色で梅花に映えるようだ。花の蜜を好むのもメジロの特徴、従って梅花の蜜を狙ったメジロの行動を先人達はウグイスと勘違いされたのでは・・・・・・と推測しているのだが。

当地の梅花も満開を迎えたようで、彼方此方で可憐な花々を咲かせている。色あいの少ない冬場に貴重な存在だ。今年はサクラの開花も早めな模様だとか。サクラの開花まで1ヶ月ほど持ってくれればと願うが、花期はそんなには長くは無いだろう。叉、散っていくのも定めなのかな。ひっそりと咲いて、静かに散ってゆく梅花、自己主張の少ない健気な姿に何とも高貴さを感じてしまう。先人達も惹かれた模様で、各首の和歌も残されているようだ。

ご存じの道真公もそうしたお一人、政争で無実の罪を着せられ太宰府へと左遷されるときに詠まれた和歌の模様だ。愛おしむ梅樹に語りかけるようで何とも哀れと言えば失礼だろうか。先般レポートした「道明寺天満宮」は御祭神が道真公、梅林もありますので興味がおありであればお訪ねを。

「東風吹かばにほいおこせよ梅の花、主なしとて春を忘るな」・・・・・・・菅原道真

 

 

 

 

 

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