時折には巨木を訪ねることも趣味の一つとしている。当地から日帰り出来る範囲は、ほぼ訪ねて見たかと自称しているが、何回訪ねても飽きないものである。残念ながら村中にはこれといった巨木は見当たらず、大半が村外であるのは何とも悔しい次第。村の歴史は古いのに巨木が少ないのは、かって林業が栄えた村の特性にあるのだろうか。ということで近場の河内長野市を訪ねることが多い。今回は古刹の「観心寺」を訪ねてみた。此処は楠公さんの学問所として名高い所。
観心寺の訪問には、農園からの帰路の時間を利用、少し遠回りとなるが車が使えるのでさほどの時間は要しない。駐車場完備なのも有り難い。通常だと駐車料は無料、入山料が300円入用である。宗派は高野山真言宗、引退された前ご住職は「楠公さん(楠木正成)」の研究家でもある。上述したように、この寺は楠公さんの学問所、幼少の頃、馬で通学されて寺の僧から様々な学問を学ばれたとか。当時の寺は今日の大学のような役割をも果たしていたのだろう。この寺のご神木が杉の巨木、本堂の目前にそびえている。
画像でご覧頂いた方が早いかと思うが、実に堂々とした巨木だ。ご神木として玉垣で保護され注連縄で敬意を示されてるのは何時ものパターン、日本人の心情かと思う。巨木からは、不思議な霊力みたいなモノが発せられるようで、自ずと頭が下がるのだろう。ヤバイヤバイ芸人の出川哲朗が、電動バイクの旅先でパワースポットを探し回るのも、似たような心情からなのかも。
樹頂は見えないが、樹高は優に20メートル以上はありそうだ。幹周りが数メートル、恐らくだが樹齢は数百年かと思われる。まさか楠公さんの時代のものとは思えぬが、相当な歴史を秘めているのだろう。寺でも不明なようで、掲示は無かった。参道の真横だから多くの参拝者にも大事にされて年月を重ねたものと思われる。