箴言には面白いものも存在する。今回のテーマである「蓼食う虫」の件もその一つであろう。要は物好きの例えかと思うのだが、「タデ」という植物が存在する。これがめっぽう辛いらしく、そんな辛さを物ともせず食する虫がいるそうな。名前をハムシと言うそうだが、他の昆虫が見向きもしないタデを好んで食べるとか。まあ虫の食性には関心も無いが、我々はタデを「雑草」と評価し、敵対している。見つけ次第、撤去するのが当たり前の行動だ。この植物、繁殖力が強いようで、一寸目を離すと面的に広がっていく。1本の花だけ見れば、ソコソコ綺麗なのだが、惑わされずに根こそぎの撤去が望ましい。野菜栽培の妨害度はチガヤと先頭争いを行えるほどだ。
当然ながら子狸の耕地にも広がりつつある。早めの対応が必要かと痛感し、早速の対処行動に。鎌やミニ鍬等の通常の用具では太刀打ちできない。張り渡った根が強靱なのだ。強力な武器として選んだのは「長柄鍬」、立ち位置で頭の上から振り下ろすタイプだ。面白いようにタデは削れていく。打ち込めば根も掘り起こしが可能だ。但し、しばらく作業すると息切れ現象が。体力の落ち込みを実感させられる。イスを持ち出し、若干作業、暫しの休憩、・・・・と言った案配に路線変更する。
削り取ったタデは乾燥させて焼却処分の予定だ。不要品は消し去るに限る、別に断捨離を意識したものでも無いのだが。今回の対象地はカボチャの栽培を想定した場所、例の若き挑戦者O氏の耕作跡地だ。4月にはカボチャを植え込もうと準備に余念が無い。ご存じだろうが、カボチャの栽培にはソコソコの面積を必要とする。若しくは「大御所」や「長老」のように昇り龍栽培をするかだ。元々が子狸のカボチャ畑だった該当地、元へ戻るだけの話かも知れない。
半日掛かりで取り組んだが、完了には到らなかった。後日、再度の挑戦で取り組みたい。雑草の抜き取りだけで、作業終了とも行かないのだ。