清掃の基本原則(?)は、「四角い部屋を丸く掃く」と言うことらしいが、どうだろうか。子狸は四角にも丸くにも、何れも苦手な分野。当然ながら山の神殿の叱責となるのだが、数十年も繰り返すと、BGM代わりにしか響かない。甘えが存在するのだろう。だが農園となれば事情は代わってくる。甘えるわけにも行かないのだ。畑の清掃とは、詰まるところ雑草対策、とりわけチガヤやタデ類との戦いとなってくる。今年もというか、例年の話なんだが、率先して作業を進めるしか無い。幸いにして年内農作業は概ね終了とも言える状況だ。時間的には余裕がある。
目ざとく見つけたのは「チガヤ」の存在、一番やっかいな相手だ。発見次第、抹殺処分の必要性がある。ご存じだろうがチガヤは地下茎で繁殖する。地上面からは目視出来ないので油断しがちだが、地下では黙々と繁殖中なのだ。従って、発見次第根こそぎ掘り出すのがセオリーだ。用具は専らスコップ、これに勝る物は無い。地上面にあるチガヤの茎の周囲から掘り進め、地下茎もろとも掘り出す。一箇所に纏め、乾燥させた後に必ず「焼却」するのだ。放置は禁物、こやつ意外としぶとく生命力旺盛だ。放置物から再生の可能性も結構高い。
チガヤにかまけてると、「タデ」の存在も発見。雑草の首位争いをする程の存在だ。農園では面的に広がり、大量に増殖していく。従ってチガヤ同様、タデも発見次第に抹殺処分の必要がある。タデはスコップよりも長柄鍬の方が便利なので、持ち替えて挑戦。面白いように剥がれて行く。例によって例の如く、作業の進捗と共に疲れが発生する。長時間の継続は無理なのだ。情けないが、与えられた条件下で作業を行うしか無い。細く長くのタイプなんだろう。
横目で仲間達を眺めて見ると、長老もチガヤ対策の模様だ。地上に伸びたチガヤの茎を目印にスコップで掘りまくっている。彼は子狸以上のパワー保持者、ターボチャージャーが装着されてるのではと思えるほど。ツッコミも深くかつ広めに掘りあげていく。白いチガヤの地下茎が次々と掘り出されてくる。畝の端の部分だが、増殖は相当に進んでる模様だ。外観上は数本の茎がチラホラなのだが・・・・・・・・何とも油断は出来ません。
チガヤ退治の要諦は、①地下茎全部を抜き出すこと、②必ず焼却すること、の2点に尽きるでしょう。ご同輩の皆々様、油断めさるな、敵方はしつこくてやっかいで強靱なる存在ですぞ。