木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

ご機嫌で草抜きを

2023年11月15日 05時08分05秒 | 耕作放棄地

晴れ間が見える天候だが、農園は芳しく無い。時々雨模様の時間帯があって耕地が濡れまくっているのだ。作業をと願っても土の状態が許してくれない。少々冷え込みとは言え、「作業」には打って付けの気温なのに。そこで、と言う訳でも無いが、仲間達は「草抜き」にと路線変更した模様だ。地面が多少濡れていようと、草抜きなら支障は無い。座り込みながら或いは中腰で、せっせと抜き出した。現状の農園は冬野菜の成長期、当然ながら種蒔きと同時に雑草の生長も始まり、相応に大きくなっている。「農業とは雑草との戦い」、古今普遍の原理だ。

近くの仲間内では「大御所」や「子狸」がイスの使用派、「長老」と「百姓候補生」氏が中腰派だ。作業スタイルは年齢だけでは判断できない。長年の生活状況や本人の資質にもより、可能なスタイルの選択とならざるを得ないのだ。まあどんな方法であれ、作業が可能ならば問題無いのだが。草抜きの用具も各人各様だ。大御所は手抜き派、イスに座り込んで手でむしる事が多い。長老は三角ホーや長柄鍬の使用が多いかな。百姓候補生氏は鎌の使用が大半のようだ。子狸も鎌派、ステンレス製の安物の鎌を草抜き用としている。鎌で対処出来ない奴は長柄鍬の使用となってくる。各位、使いやすい用具に拘るようだ。

対象となる雑草も様々、「世に雑草という植物は存在しない」・・・・・と宣った学者さんもおられるようだが、我々は野菜栽培を妨害する植物を雑草と呼び敵対している。無論、個々には固有名詞も存在するのだろうが、名前の調査や生息条件の確認等よりも撤去作業に追われている。中でもやっかいなのが地下茎で繁殖する雑草だ。刈払機や鎌で刈り取っても即座に再生してくる。チガヤなどその典型だろう。果てしない攻防戦が続いているのだ。

草抜きでも平面が続くような場所なら比較的に容易だ。問題は栽培物の合間の雑草である。確保すべき野菜の間に雑草が蔓延っているのだから、抜き取るのも簡単では無い。それこそ、座り込んで対象物をしっかり注視し用具を微妙に行使する必要がある。熟練を要するのだ。雑草抜きの熟練など技とも言えぬだろうが、必須の作業能力です。百姓とは、100の姓(仕事)を処理できる人物を指すとか何とか、ご先祖様達は何とも絶妙な表現を為さるようで。

対象物と範囲は異なれど、仲間達はそれぞれの分野で草抜きに励んでおられるようです。農園の状況が水浸しに近い状態だから、可能な選択と来れば草抜きとならざるを得ないのだろう。予測して、出動を取りやめた仲間達もいるようだ。賢いのかも知れませんね。まあ動けば某かの成果は上がるもの、せっせと草ぬきに勤しみましょうかな。

 

 

 

 

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