木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

鶏糞の恩恵

2024年01月28日 05時05分58秒 | 耕作放棄地

農産物の栽培には肥料が付き物である。何を使うか、どう使うかで、栽培者のある程度の理念と行動様式が覗えるのかも。中には、無農薬・無肥料といった極端な事例も存在するが、まあ例外としておきましょう。通常は何らかの肥料を使って栽培するのが一般的、肥料は大別すると有機肥料と化学肥料に分類できるかと。これまた化学肥料否定派も存在するが、我々は程よく使っている。メインは有機肥料だが。

元々のスタートは豚糞の使用から始めた。とある養豚農家とのお付き合いがあり、市販用の豚糞を分けて貰っていたのだ。トラックと軽トラを準備して、折々に隣県の吉野の山中まで出向いていた。長年お付き合いさせて貰ったが、諸般の事情が重なり、やがておぼろげな間柄に。我々も遠くまで出向くのも大変だったのだ。其処で肥料の確保に困り、目を付けたのが鶏糞だった。

近場で養鶏場の存在もあったが、ホームセンターに同用品が山積みされており、価格的にも差異は無かった。搬送の利便性を考えるとホームセンターの方が便利だ。そんな事情もあって、何時しか鶏糞がメインの状態に。仲間達の大半が鶏糞使用のようで、一部油糟や牛糞を使用する事例もある。化学肥料の使用も否定はしない、ただ補助的に使用する程度で頻度は少ない。

鶏糞はコスト的に安く付くのと、乾燥鶏糞なので使い勝手に優れている。サラサラした状態なので散布等もお手軽だ。元肥として或いは土壌改良材として割と頻繁に使用している。

肥料の3要素である、窒素・リン酸・カリと言う成分だが鶏糞の場合含有度は少なめな模様だ。化学肥料の場合、低いので8パーセント程度だが鶏糞はそれよりも少ないようだ。一見不十分にも見えるが、逆から見ると余り考慮しなくてバラ蒔きが可能・・・・・・とも取れる。つまり肥料過多の心配なく農作業が可能となり、大雑把な性格でも対処が出来る優れもの、お勧めしたい肥料である。1袋15キロ、乗用車だと大量には積めないが半ダース程度なら可能だ。但し、車内が多少汚れてくるのはやむを得ないのかな、農耕車なんだから。

 

 

 

 

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