現在は真冬の寒冷期、種蒔きや植栽には不毛な季節だ。従ってこの時期に植え込もうとする対象物はまず見当たらないだろう。唯一、例外とも言えるのが「春キャベツ」だ。名称のとおりで春先に収穫するキャベツであり、冬場が仕込みの時期となる。子狸も原則通りに、先月初めに種蒔きと苗の植え込みとを行った。結論から先に申し上げると、種蒔きしたものは発芽せず、苗の定植は無事に成功したようだ。苗は某種苗店で購入したパック苗で1パック12本がセットとなったもの、いわゆる初心者向けの市販品だ。
購入した苗は、恐らくだがビニールハウス等で育苗されたものだろう。やはり外気温は冷涼なようで、露地の種蒔きでは対処できなかったようだ。こうなってくるとパック苗が頼り、画像はいずれも移植したパック苗である。冬場の故か、成長は遅いが欠損株も無く、購入苗全部が成長中だ。稲藁を添えた位で格別の防寒対策は行っていない。
基本的には春キャベツは防寒能力を備えていると思われ、過剰な対応は逆に苗を痛めてしまうだろう・・・・・・そう思って、自然に任せている。収穫の目安は春先、収穫物が途切れる頃だ。今までは冬キャベツのオンリーだったが、「長老」の教示もあり今冬からチャレンジを始めてみた次第。例の「百姓候補生」氏も同様だ。彼も繋ぎの野菜が欲しかったとみえ、春先収穫物の出現に喜んでいた。長老の基本原則、少量多品種主義、年中収穫、の基本方針が遺憾なく発揮された事例のようだ。
僅か400円前後で購入できたパック苗、かくもドキドキさせてくれる貴重品だったとは。長老のおかげでしばらくの間楽しみが増えそうだ。春先以降は通例の夏キャベツの栽培が待っている。こちらの方は害虫との戦いが始終となってくる。場合によっては農薬の使用もアリだろうが、基本は防虫ネットでの防除となるだろう。モンシロチョウもバッタも、今や遅しと待ち構えているのかも。
ともあれキャベツを筆頭にアブラナ科の栽培には冬場が最適だ。害虫との戦いに挑むよりも連中が活動できない冬場に栽培に熱中する方が楽だろう。但し冬場は気象条件の故か各野菜共に成長が遅い。収穫期を予測して種蒔きを行わないと、収穫期が春先にと突入するかも。