木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

サトイモの種芋育成

2024年01月07日 05時36分46秒 | 耕作放棄地

イモ類でも「サトイモ」は古参らしく、縄文時代から既に栽培されていたとかの説もある。昔話の世界では、お月見へのお供えはススキに団子にサトイモが定番らしい。仲間達も栽培品目の筆頭にあげるほど、お気に召すようだ。そのサトイモだが、通常は春先に種苗店で種芋を購入し埋設して育成するのが栽培手法だ。だが仲間達は違った手法を取るようで、畑の中には画像のようなマルチの山が出来上がっている。問うてみると、サトイモの種芋育成のようで、どうやら既存のサトイモ畑の一角をマルチシートで覆ったみたい。

具体的には既存のサトイモ畑の数株を掘り出さずに残し、籾殻等で保温した上でマルチシートで覆って防寒機能を持たせたようだ。サトイモ栽培のベテランである大御所に伺うと、この手の手法が子芋の発育が良く、植え付け時の春先には既に芽が出ていてスタートアップが有利なようだ。丁度ジャガイモ栽培における「芽出し作業」の役割を土中でやらせるのだろう。

仲間内では、大御所・長老・百姓候補生の三氏が栽培にチャレンジ中だ。子狸は栽培していない、専ら彼らのお裾分けに依存しており、どちらかと言うとサツマイモ中心派だ。ご存じかと思うがサトイモは水気を好み、栽培畝への水流の導入が望ましい。従って耕作地の環境がそうした条件を満たす必要があり、乾燥地帯では栽培が困難なのだ。

サトイモの栽培そのものは、そう難易度が高いものでは無い。要は環境次第ということだろうか。適した環境を選択し、土寄せを数回行えば十分に育ってくれる。種芋の埋設時には畝の溝切りを行って溝の底部に植え付けるのが留意点かな。後々の土寄せが楽なようだ。栽培期間は凡そ6ヶ月位、早ければ中秋の名月時には収穫可能だろう。立派な実りを期待すれば、もう1~2ヶ月待った方が望ましいかも。

 

 

 

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