畑の隅に果樹木が数本植わっている。ユズが代表的な事例だ。地主の婆様が植え込まれたものだが、事実上放置状態だ。ここ数年、年末に収穫にだけ来訪だったが、昨年末は見えなかった。事情があったのか、関心が薄れたのか不明だが、実った果実はそのままだった。以来数ヶ月、たわわに実ったユズの実は綺麗だったが少々くたびれて来たようだ。無理も無かろう、ユズの収穫期は11月~12月の頃、とっくに旬の時期を超過しているのだ。しかも3月は整枝・剪定のシーズンだ。タイミングを外してはならないだろう。
とうことで独断専行だが、整枝・剪定作業に入ることにした。その前に実っている果実を強制落下させることに。もったいない気もするが、上述のように既にシーズンは超過、実の感じも少々ぶよぶよしている。いまさらながら婆様も収穫時でも無いだろう。ご存じのようにユズは棘のある果実、実そのものでは無いが周囲の枝には強烈な棘がある。軍手で防備するも刺さってくる。注意を払いながら強制落下、足下には黄色い実が積み上がっていく。
残っていた果実を落としてしまうと、整枝・剪定の作業に。留意すべきは万遍なく太陽光線が当たるように。それと徒長枝のカットだ。大小の剪定鋏を駆使しながら少しづつ刈り込んでいく。理髪師のお兄さんよろしく、刈り上げ状態にカットした。ビフォアー・アフターで比較すると解りやすいかもしれない。3月の整枝・剪定シーズンには間に合わなかったが,多少の遅れで済んだようだ。ついでに化成肥料を少々散布しておこうかと。
婆様の懸念事項は他にもある。梨の木だ。今年始めて気付いたのだが、斜面に梨の木が植え込まれており、放置状態となっている。手入れが全く為されていないので、杉の木よろしく直立状態だ。ご承知のように果樹木は横に枝を伸ばす。収穫の手間暇を考えたら、当然だろう。これも独断専行で処理すべきかどうか、悩んでいるところだ。手入れは厭わないが、所有者は婆様、如何したるものか。