木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

ビワ樹の芯止め

2024年04月18日 05時09分46秒 | 耕作放棄地

農園には基本、各種樹木は植えないものだが、事情によっては植え込む場合もあり得る。我々が関与する耕作放棄地も、一部そうした事例があり、管理の面で複雑な事情も。植え込むのは地権者の判断だが,管理がなおざりで放任状態と言ったら良いだろうか。従ってヤブ状態と言ったら失礼だが、放置されたままとなっている。管理するのは厭わないのだが、どの程度まで・・・・・・と判断に苦しむ事も。見るに見かねてユズは剪定してしまったが、今回はビワ樹のお話。

実際にはユズと同様、今月当初に処理したのだが、いきさつをご紹介しようかと。ビワ樹は成長が早く、しかも大きくなりやすい。放置すると高木樹にとなり勝ちだ。現在のところ2.5メートル位、天空へと伸びるのも間もなくであろう。しかも位置が畑の東側、いわゆる日照阻害を引き起こす場所なのだ。伐採するのは財産権の侵害だろうし、侵害しない程度で対処をと考えた。地主氏と対面出来れば了解を得るのだが、ここ1年以上見掛けてはいない。非常手段として「芯止め」の手法を用いることにした。

「芯止め」とは樹木の中心部分である幹をカットすることで成長を抑制する手法である。画像でご覧いただいた方が早いかと思うが、タワーの心柱よろしく中心となる幹が存在するでしょう。しかもビワ樹はユズと同様で、3月が剪定適期、若干遅いがギリで間に合うだろう。方法論は簡単だ。中心となる幹を見極めてノコギリ等で切断するだけ。断面には防腐剤等を塗布するのがセオリーだろうが、まあ其処までは勘弁していただこう。

現場には3本のビワ樹があり,それぞれ対処を行った。外観上は左程の変化は無い。出来るだけ早く傷を癒やして回復して欲しいもの。これから花を咲かせ実を付けていく。今年は実なりの程は期待できないかも知れないが、来年以降に希望を寄せておこうかと。

 

 

 

 

 

 

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