農園に出向いてヒョイと野小屋を覗くと、何やら白い袋が。危険物かとも思いきや、まさか狙われるような重要施設でもあるまいと開封してみると、何と森からの贈り物が。どうやら先般の森の作業日で、果樹園での作業に従事した仲間達のプレゼントみたいだ。何とも有り難い。物自体が嬉しいのでは無く、作業から遠ざかって久しくなるのに、今なお作業仲間として処遇してくれる仲間達の友情が・・・・・。作業で疲れ切って重たい足取りで農園へと帰ったのだろう。少しでも身軽な出で立ちで帰りたかったはずなのに。
森からのプレゼントは「スモモ」であった。沢山の内容物、どうやら今年は豊作の予感だ。該当の樹木は世代交代期を迎えており、実らせるのは困難かと案じていたのに。最後の余力を振り絞ったのでは無かろうか。種々、幼木を植え込んではいるが未だ実りには至らないだろう。現有のスモモの樹が老木であるのと共に、最近は蝶や昆虫が少なく交配を危惧していた。ハチの姿など皆目見かけないのだ。異常気象とも思えそうな状況が続き、何か異変が生じているような雰囲気だ。昆虫たちは状況の変化を微妙に感じ取っているのかも知れない。
ともあれ今年は久々の実りの年のようだ。思えばスモモの樹とも長いつきあいだが、実りの日々は少なかった。山奥の傾斜地、栄養分も少ない山間部とあって成長も困難だったろう。肥料の提供や剪定なども難しかった.老木で大型樹だったので登るのも危険だったのだ。上述のように最後の大仕事と取れないことも無いが、やはり仲間達の尽力が実ってくれたのが大きいのでは無かろうか。可能な範囲ではあるが、長年手入れを続けてきた上での結果が本日の姿なのかも。
水洗いして1個を口に含んでみた。何とも甘酸っぱい、良く実ってる模様だ。これなら仲間達も作業を楽しめたのではなかろうか。折々に口中へと放り込みながら、鼻歌交じりで作業が継続できたのでは。暑さと疲れも吹き飛んだのかも知れないな。長年の労苦に対する、天からの贈り物かと解している。
久々のスモモの実り、例の百姓候補生氏にもお裾分けしよう。仲間達に加わって数年が経過、未だ森の果樹圓のスモモには対面出来て無いはずだ。携帯メールで知らせておくが、気付いてくれるかどうか。是非に、森からの贈り物を味わってもらいたいのだが。
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