近くに梅の樹は無いかと探していた。白梅や紅梅の撮影をと目論んでいたのだが、そうそう問屋は卸してくれない。生憎と被写体に恵まれず、悶々としていた折にフト思い出した。そうだ農園内に1本の梅樹があったのだ。他でもない、例の「千早の忍者」氏の花園だ。彼は百姓仕事を続けながら、金剛山へのアタックと老人ホーム巡りを続けている奇特な御仁。農園では野菜栽培とは異なり花々を栽培している。恐らくだが、老人ホーム巡りの手土産だろうと推測している。彼の花園に確か梅樹が1本あったはずだ。
子狸の耕地とは正反対の位置、少々坂道を登らねばならないが訪ねて見よう。遠目にも白い花が。だが今年は厳しいようで、花々の姿もまばらだ。三寒四温の訪れ方が厳しく、気象変動の度合いに追い付けないのかも知れない。まばらな白梅を数枚撮影してみた。小振りな花だ、ズームアップしても華やかさには欠ける模様。千早の忍者氏には申し訳無いが、今年の梅花は期待には応えてくれなかった模様だ。年によって当たり外れはつきもの、自然界の現象だからやむを得ないのだが。
彼の梅樹は未だ若い。植樹して10年にも満たないのでは無かろうか。老木と品のある梅花との組み合わせには、まだ少々の時間が必要なんだろう。苔むした梅の老木に凜とした白梅花の存在・・・・・・・絵になる対象なんだが。
残念だが諦めて足下に目を移す。ニホンスイセンの花々が咲き誇り、村のスイセン畑には劣るかも知れないが結構な群落だ。何時しか手入れをしている彼の姿を眺めたことがあるが、耕作者の手入れ如何によって開花も変わってくるのだろう。近くに村のスイセン畑があり、多くの関心はそちらに移っている。地の利で不利だが、彼のスイセン畑も見過ごせない存在なのだ。
量的には決して多いとは言えないが、彼の花園には年中某かの花々が咲き誇っている。時には農作業の手を休め、彼の花園を訪れてしばし優雅な時間を楽しみたいものだ。忙中閑あり、長い人生には心の余裕が必要なのかも・・・・・ですね。
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