本日は定例の「森の作業日」、毎度のことだが子狸が参加不可なので過去の画像を利用しながら作業内容を推測してみようかと思う。10月ともなれば秋たけなわ、森の果樹園も恵みが満載といった印象だろうか。無論、手入れが十分とは言い難いので、専業の果樹園みたいには行きがたい。程々なのは理解しているが、それでも期待を掛けるのは人間の性だろうか。森の果樹園で中心となるのは栗と柿、とりわけ栗は期待値が高めだ。何せネットを張ってイノシシとの争奪戦を繰り広げる程、仲間達も収穫に望みを掛けている。栗は劣化が早い。本来なら、落下のたびに収穫に励むべきだが、現場が山の中腹で毎度毎度の訪問は期しがたい。遅れ目の収穫とあってか虫にも狙われやすいのが最大の難点だろうか。
ネットは地上1メートルを超えて張り巡らしている。イノシシが飛びついても届かぬようにだ。知惠あるイノシシのこと、体当たりして支柱を壊しネットをズリ下げて栗を獲得する技も。生半可な対策では太刀打ちできません。栗が収奪され、ダランと落ちたネットを眺めるほど辛いことも少ないですね。猪突猛進型のイノシシに、どうして其処まで知惠が回るのか不思議でならないのだが。
かくしてイノシシのおこぼれに預かるのが人間様の現状、情けないのだが現実ですね。それに上述したように、虫達の襲撃もあります。栗の実に小さな穴を開け、食害するのも通例、完全な実は少なくなってきます。
栗の産地では毎日栗拾いに励まれるとか。樹から落下した物を、短時間で拾い集めるのが核心のようだ。和菓子の店などは契約していて、その日の朝拾った物しか購入しないとか。劣化が激しい果樹ならばでしょう。仲間達も日々通えれば良いのですが、現場が山の中腹、農園みたいにはいきません。遅ればせの収穫に鮮度の高い物は望めないでしょう、残念ですが。
それでも収穫物があるだけ有り難いもの、何せ栗や柿の賞味は秋の到来を実感するための品、欠かせぬものです。多少、品質がどうかと思えても、季節の到来を実感する魅力には勝てません。栗ご飯がメインですが、食卓に上がるのを仲間達も待ちわびているのでしょう。
そうそう定例の作業も待っています。必ずしも収穫の楽しみのみでは無いのです。森の果樹園も手入れが肝心、収穫物は作業を果たした結果でしょう。求める者は工夫を凝らして働かないと。
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