リュウゼツランについては何度かご紹介してるので、存じておられるかと思う。その噂のリュウゼツランだが、いよいよ終焉期を迎えた模様だ。花茎の一番下の枝から順に花を咲かせてきたが、とうとう頂部の一番上の花が咲き出したのだ。此処までかれこれ一ヶ月、長い道のりだった。最初に予測したのは一斉開花かと思ったのだが違っていた。小枝が伸びた先に付く花が下から順に咲き出していくのだ。ゆっくりとした歩みで、上述のように開花期が凡そ一ヶ月、最初の頃咲き出した花々は萎れて枯れかかっている。独特な開花状況をお持ちのようだ。
リュウゼツランの中心部からは直径十数センチとも思える花茎が伸びており、高さは8メートル程もある。この花茎に小枝が付き、小枝の先にバナナの房のような花が咲いているのだ。その花茎だがピサの斜塔の様に斜めに傾いてきた。推測するに、花茎の根本付近が腐食し始めたのでは無かろうか。聞くところによれば、リュウゼツランは30年から50年位に一度だけ花を咲かせ、子孫を残して死滅するそうな。その死滅の時期に入りかけているのかも知れない。
葉とも思える根本付近のアロエに似た存在も枯れ出した模様だ。部分的に茶色く変色し、細胞が死滅しかかってるようにも思えてくる。どうみても終焉期であろう。数十年に一度しか遭遇出来ない場面が始まったようで、花がどのようにして実となり、世代交代を果たすのか気になるところだ。沢山の方々が訪問されていたが、多くは花の開花がお目当てのようで世代交代には興味が無さそう。最近は訪問者も少なくなってきたようだ。ポイントは世代交代にあると思えるのに。
最終的には花茎も葉も枯れ果て、種子だけが地中に残るのかと思うが、発芽・成長も程なく始まるのだろうか。それとも数年ないし数十年待機の期間が存在するのだろうか。ネットでも調べて見たが、多くは開花の喜びとお知らせだけだった。やはり数十年に一度の開花・・・・・というのが興味の中心のようだ。成長期が長いこともあってか、世代交代に立ち会われる方も少ないのだろうか。当地のリュウゼツランも今後どうなるのか、以後の経過を見届けご報告したいが興味と関心を持ち続けられるかどうか、際どいところかも知れない。