木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

ヤマイモ栽培

2023年08月21日 05時15分59秒 | 耕作放棄地

チームリーダーの畑を覗いているときだった。不思議な葉っぱと長いツルが目に入った。どうやらヤマイモ栽培へと挑戦中の模様だ。ハートのような独特な形状の葉っぱと細めのツルを見ていると、幼少時の思い出が蘇ってくる。何せ田舎の山間部の育ち、アニメやゲーム機等も無かった時代のこと、遊びの場は専ら野山や川であった。近所の悪ガキどもと一緒にヤマイモ掘りに出かけるのも遊びの一つ、目星を付けたツルの先を掘るのだが、小学生に掘り出せるほどヤワな存在では無い。ヤマイモはほぼ垂直に成長し、掘り出すには周囲を深く掘る必要がある。大抵は20~30センチも掘って諦めるか途中でイモを折ってしまうかが関の山だった。最近は品種改良され、用具も開発されて割と容易に栽培できるようになったようだ。

このヤマイモだが、当時は専用の固有種の名称かと思っていた。長じて追々と解ってきたのだが、該当のイモ達の総称だそうな。山地に自生し我が国在来の植物らしいが、最近はナガイモとも呼ばれる新たなイモが開発され、ひっくるめて広い意味でヤマイモと呼ばれているとか。農地で栽培されるのは専らこのナガイモらしく、チームリーダーの栽培物もナガイモかと思われる。

栽培手法は独特で、地下に斜めにパイプを埋め、イモの先がパイプの中を伸びていくような仕組みだ。収穫時にはパイプを掘り出せば良く、パイプも寝かせたような存在なので収穫も楽なんだとか。栽培は春に種芋を植え込み、秋に収穫するのが通例のようだ。上記のヤマイモ掘り遊びも晩秋の頃だったように記憶している。紅葉の葉っぱが落ちてしまう頃だ。ヤマイモ掘りは地面を深く掘り下げるので、地面が破壊されやすい。掘りやすいように斜面地を選ぶので、崩壊の原因とも成りやすく、ヤマイモ掘りを避ける地域もあるようだ。

チームリーダーのヤマイモ栽培がうまくいって収穫可能となるのかは見物だが、注視していこうかと思っている。1メートル近くもあるようなヤマイモの出現を期待したいが、耕地の加減で無理があるかな。ともあれもうしばらくの待機、仲秋から晩秋の頃、彼が掘り出す時期に再び覗きに出向こうかと待ち構えている。

 

 

 

 

 

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校長先生の行方

2023年08月20日 05時04分50秒 | 耕作放棄地

本欄でも数回にわたってご紹介したかと思うが、愛称校長先生の事案である。彼は愛称どおりで、市井の役割も現職の校長先生、つまり超多忙な現場の先生なのだ。子ども達に焼き芋を食べさせたい・・・・との一念から農作業に励んでこられたが、やはり無理があったようだ。懸念してた心配が具象化した模様で、子狸は存じなかったが、リーダーへは「農作業から撤退したい」との連絡が入っていたようだ。理念は高く農作業が大好きとは言え、1日の持ち時間は24時間、これだけは完全な平等だ。やはり二足の草鞋は困難だったのだろう。彼の居住地は大阪市内、車で飛ばしても最低1時間以上は掛かるだろう。往復の時間に作業時間とくれば・・・・・・・どう足掻いてもしんどいですわな。

彼からの紹介だったのかどうかは不明だが、運良く後継者も見つかったようだ。賑やかな大阪マダムの3人組が、後を引き継ぎたいとの申し出。担当する農園は「NPO法人里山倶楽部」の会員であることが前提条件、入会を承諾した上での継承の模様だ。従って前回ご紹介したイモ畑の動きは、彼女らの下準備だったらしい。仲間によって進入路の草刈りが実施され、彼女らが動きやすいような手助けも行われたとか。情報不足で何ともお恥ずかしい。何時ものパターンで、三日遅れの頼りを載せて・・・・・・の歌の文句じゃないが、一周遅れの動きが顕著だ。

彼女らの希望は「不耕起栽培」らしいが、それだけは遠慮してもらった。耕作放棄地の解消が意図する狙い、わざわざ耕作放棄地を作り出すような動きは当地では望ましく無いのだ。不耕起栽培が希望ならば、別のチャンスをお探しあれとの条件提示で了解された模様。ご存じだろうが農作業はある意味広い意味での共同作業、地域の伝統と慣習が大きな意味を持つ。自分の理念だけで突っ走るには少々困難なのだ。

ともあれ彼女らの参画を歓迎したい。全国的に見ると、農地が放棄されヤブ状態に近づいているのはご存じかと思う。赤阪村では比較的良好で、其処までの現象は少ないが、我々が担当する農園も地主殿には耕作の意思は無い模様。すなわち我々が関与しなければ行き先は耕作放棄地だ。緑豊かな棚田地帯は日々の農作業によって維持されていくもの、参加する人々が無くなれば原野となり山へと戻るのは必定だ。彼女らの意思と活動が棚田地帯の維持管理に大きな役割を果たしてくれるものと期待を込めたい。

 

 

 

 

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今年は不発か

2023年08月19日 05時17分05秒 | 耕作放棄地

何処からともなく微かな臭いが漂ってくる。敏感なものには引き寄せられるかも。実はそれが狙いの囮なのだ。夏場は害獣が活躍する季節でもある。スイカやトウモロコシそれにマクワウリなど、彼らが好む野菜類も少なく無い。当然ながら攻防戦が始まるわけで、我々も捕獲罠を仕掛けて防御態勢にはいる訳だ。上述の臭いの元は捕獲用の罠のエサである。主にアライグマの大好物である鶏の唐揚げやウインナーそれに焼き肉等が多い。作戦の実行者は専ら長老が主役だ、彼の被害が一番大きい事もある。

例年一シーズンで数匹の害獣が捕獲される。主にアライグマやハクビシンが多く、時にはタヌキやイタチ等が掛かる事も。無論、狙い目はアライグマとハクビシンで、それ以外は基本的に解放するようにしている。実害が少ないからだ。捕獲した害獣は行政に連絡し引き取ってもらうようにしている。上述の害獣だが、一寸目には愛らしくキュートな容貌をしている。ペットとして飼われた時期もあった模様だが、持てあまして放出されたのだろう。基本的には凶暴で、人間にも刃向かってくるのでご注意を。それに感染症を持っているのでは、との懸念もあり、接触されない方が無難かと思われます。

農園にも住み着いている模様で、毎年のように農作物に被害が発生。泣かされています。スイカやマクワウリには穴開けして食らいつくしトウモロコシは木登りして全滅させるしで、やりたい放題。無論、ネットを張ったり捕獲罠を仕掛けたりしてるのですが、連中の方が一枚上手のようです。

捕獲罠も毎年設置するのですが、今年は未だ一匹も捕獲の実績が無し、どうやら作戦を見透かされてるようで、小馬鹿にしてる模様。まあ長年にわたって仲間達が掴まっているのだから、連中も学習しますわな。犠牲を払って経験知を積み重ね、しかるべき対応策を実行してるのでしょう。被害は発生しているものの、捕獲罠には接近の様子も無いようです。

既に8月も終盤、このままでは捕獲無しで終わりそうです。最も被害が発生しないのなら、捕獲無しでも万々歳なのですが、暢気なことも言ってられません。被害は顕著、対策は無効のようで何ともはや。ネットでの防御や捕獲罠が意味を持たないとしたらどうすべきなのか。実績ゼロの結果を元に、頭を抱え込んでいます。

 

 

 

 

 

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サツマイモの近況

2023年08月18日 05時07分17秒 | 耕作放棄地

サツマイモが大きく育ってきた。たかがサツマイモ、されどサツマイモ。秋の大事な収穫物なのだ。かっては飢饉の折、サツマイモのおかげで命を繋ぎ得たとか何とか。現在でも決して粗雑には出来ない栽培物なのだ。お彼岸も近づき、元気よく育ってる姿をご紹介しようかと思う。みんな同じように見えて、同一場所をアングルを変えて撮った画像かと思われるかも知れないが、全部別人のイモ畑である。つまりほぼ全員が栽培中という人気の栽培物と言えるかも。

ご存じだろが、サツマイモは江戸時代に琉球を経て薩摩国に伝わったので、薩摩の芋つまりサツマイモと名付けられたそうな。青木昆陽氏によって全国に広められ、救国の作物と為ったのはご存じのとおり。現在も継続して栽培されている。とりわけ焼き芋などは大人気で、私宅でも買い物帰りには大抵購入するが、1個500円~600円程もする。大阪マダムの好物が、「イモ・タコ・ナンキン」、とも言われるが筆頭に上がるのは無論サツマイモ、人気の商品なのだ。残すところ1ヶ月余り、来月末頃には収穫可能だろう。

品種は様々で、各位がお好み次第で選択している。人気品種はベニハルカ、ベニアズマ、シルクスイーツ当たりだろうか。最近はネットリ系とでも言うのか、少し柔らかめの甘口タイプが人気のようだ。多くの者が数種を選択しており、子狸もベニハルカとナルトキントキを栽培中だ。上述のように焼き芋が大好物なのだが、焼き芋が出来るような環境には無い。ご存じのように、焚き火禁止が法令化され、気軽に焼き芋をと言う訳にはいかなくなった。秋の風物詩が一つ消え去ったのだ。畑で雑草の焼却時に焼いたら・・・・・・・と宣うかも知れないが、火力が不十分だ。

このサツマイモ、「ツル返し」という作業が必須なのだが、残念ながら未だ対応出来ていない。ツルの生長が激しく、彼方此方に遠征して根を張ろうとする。遠征先で根を張られると、イモの部分に栄養分が行き渡らずイモが大きくなれないのだ。従って遠征先の根を抜き取る必要があり、この作業をツル返しとも言っている。暑さにかまけて作業が遅れるばかり、気はあせるのだが体がついていかない。何とも情けない状況だが、事実は事実だ。

ともあれ遅ればせながらサツマイモの発育を見守りたい。大きなイモが飛び出す収穫の喜びはひとしお、他の栽培物とは異なった楽しみがあります。澄み切った秋空の下、サツマイモの収穫に勤しむ日々を想像しながらツル返しに励みますか。

 

 

 

 

 

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校長先生の芋畑(3)

2023年08月17日 06時18分33秒 | 耕作放棄地

仲間内に校長先生と呼ばれる人物が存在することはご存じかと思う。彼は何を隠そう、現職の校長先生で農園では異色の人物だ。サツマイモの栽培が大の好物で、農園との関わりも、サツマイモの栽培を行い子ども達に焼き芋を食べさせたい・・・・・・との一念からだった。だが世の中ままならぬもので、超多忙な日常生活、なかなか農園活動とは行かないようだ。該当する田畑も荒れてきて、今年は僅か二畝だけの栽培となったようだ。事情が事情だけにやむを得ないか、と中ば諦めていたが多少の変化が生じたようだ。

久方ぶりに彼の畑を覗いたら、進入路の草刈りが行われ、部分的にだが荒起こしが実施されていた。土中の根っこなども広げられていたから、乾燥して焼却させる所存なんだろう。栽培への新たな挑戦が始まった模様、逆に本職の方は大丈夫かなとそちらが心配になってくる。多様な子ども達、種々の問題も発生するだろうしモンスターペアレントも少なく無い。可能な範囲での挑戦に留めておいて欲しいものだ。

今頃荒起こしを行うとはサツマイモの栽培では無かろう。時期的には冬野菜へのチャレンジかと思えるが、サツマイモ以外への挑戦を始めるのだろうか。遭遇出来れば聞き出したいものだが、彼の畑と子狸の畑とは距離があり、行動する時間帯も異なるようだ。見通しも利かないので出動しても気付くことが少ない。まあ、条件が厳しいことはご本人が一番了解しているはずだから。

サツマイモも元気よく育っている。熱射状態だった気温等も台風7号の影響で冷まされたようだ。水分もたっぷり吸って、元気を取り戻した模様。早ければ来月末にも収穫が可能かと。

校長先生の芋畑も同様に成長を続けている。うまくサツマイモを掘りだして、子ども達に振る舞うチャンスが訪れるのかどうか。今しばらくの待機が必要だろう。子ども達の嬌声と賑わう姿を眺めたいものだ。

 

 

 

 

 

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