長老は縄文人の流れを引くのか、サツマイモよりもサトイモがお好みだ。サトイモは縄文期に既に栽培されていたとの説もあるようで、いわば日本人のソウルフード、血が騒ぐのむ無理は無い。サトイモを第一順位とすれば第二順位に当たるのがサツマイモ。無論これは長老に限ったことで他の方々はまた別個だろう。そのサツマイモだが、早々と植え込みに走ったようだ。トップを切ったのは例の農業ガールズだったが、長老も負けず劣らずであった。何時のまにか畝が出来あがり苗が植え込まれていたのだ。
以前にもレポートしたが、長老は少量多品種派、多くの品種を植え込むのが好きなタイプだ。今回のサツマイモ植え込みだが、ザクッと見て50本前後かと思われる。多分だが4~5種類の品種が混じっているのでは無かろうか。無論、先陣を切るのはシルクスイーツであろう。最近流行となっている先端品種だ。
準備された畝は、高畝であり幅広畝でもある。水はけの良さや土寄せの容易さを狙った物であろう。現場は昨年1年間遊ばした場所で、いわば荒れ地に近い。サツマイモの栽培には打って付け、肥料分等は皆無の状態の方が望ましいのだ。救荒作物と言われる所以かも知れない。現場は元々が大御所の管轄だったが、うまく話を付けた模様だ。
長老はサツマイモの好みが量よりも味のタイプ,いわば拘りの強い御仁で、品種変遷も味の追求からと言えなくも無い。現時点ではシルクスイーツの評価が一番高いようで、当然ながらシルク中心の構成なんだろう。我が家の山の神の好みと一緒で、どうやらシルクスイーツは人々を惑わせる存在のようだ。子狸は魔力に負けること無く、定番のベニハルカ中心で参りましょうかな。