賑やかだったソラマメだが、遂に終焉期を迎えた模様だ。茎は倒壊し実の付いた莢は茶色く変色している。そろそろ潮時であろう。其処で最後の収穫と撤去作業とを行う事にした。幸いにして天気は良好、暑いのは暑いが作業不能と言うほどでは無い。タオルを首に、イザ出陣。まずもって残った実を収穫し、茎を剪定ばさみで切断する。切断した茎は纏めて焼却場へと搬送、当面は乾燥期間が必要だろう。順次、作業を繰り返してソラマメ畑はスッキリとしてきた。残ったのは切り残した根株だけ、流石に掘り起こしにはスコップが必要だ。
ソラマメの根はしっかりと張っている。そう深くは無いが、上述のように掘り起こしにはスコップが入用。足で踏み込んで掘りだしていく。当然ながら土塊が付随するのではたき落とす必要がある。残り茎と根のみにして畑に並べていく。根株は茎と違ってソラマメ畑で乾燥させる所存だ。根株の乾燥には強力な太陽光線が必要、焼却場の積み重ねでは不足する恐れが。
1株ずつ掘り返し、全26株を掘りだして並べた。日差しは強烈だ、そう遠くない時期に乾燥してくれるだろう。農作業の必然事項だが、焼却処分を必要とする残滓が屡々発生する。一定のスペースを焼却場と定め確保する必要があるのだ。耕地が少ない我々にとって厳しい条件だが、やむを得ない。
全部の株を処分して実も収穫してしまった。今春のソラマメ栽培は終了だ。次年度用は10月が種まきシーズン、当地には種蒔き時を教える箴言が存在する。「祭り太鼓は土の中」なる言葉だ。ムラの秋祭りは10月の第三土日、この祭り太鼓が鳴り響く日にはソラマメの種子は土の中に存在しなければならない・・・・・・つまり種蒔き時の合図でもあるのだ。収穫した残りのソラマメ、本日出動中の仲間に引き取ってもらった。例の百姓候補生氏と農業ガールズだ、大御所も出動中だったみたいだがこの時点では気づけなかった。残念だ。