木漏れ日の雑木林

金剛山の西山麓で里山の保全活動を行っています。自称若者集団ですが、実態は?

初めての積雪

2025年01月11日 05時16分51秒 | 耕作放棄地

8日頃から白い物が舞い始めていたが、積もるまでには到らなかった。それが10日朝、目覚めると一面の白銀の世界・・・・というほど大層では無いが、地域全体が真っ白な状況だった。どうやら夜の間に積もったらしい。目測で計測してみると、積雪量は僅か数センチ、北国の方々にとってはお笑いぐさだろう。ニュースによると青森県の酢ヶ湯温泉では積雪量3メートル余りだとか。暮らして行けるのかどうか気がかりな量だ。

昨日10日は当地の行事である「出合戎」だった。いわゆる「えべっさん」である。撮影に出向こうかと思っていたが、小さな峠越えの山道なので凍結が心配・・・・・・という口実でコタツに潜り込んでしまった。寒さにめっきり弱く、インフルエンザの蔓延も気になるところ。従って画像は出合戎では無く、周囲の雑木林、何ともご容赦の程を。

えべっさんは大阪市内の「今宮戎」が本家筋にあたるようだが、村内でも祭られている。役場横の出合地区に存在する「藤野森神社」である。お祭りには参加できなかったので平素の画像でご紹介、何ともこじんまりとした可愛らしい存在だ.えべっさんは漁業の神様かと考えていたが、商売繁盛の側面もお持ちのようで、どうやらこちらが主な信仰対象なのかも。山村である村と漁業とは縁遠い。何でえべっさんをと疑問だったが、なるほどだ。

真っ白な状況だった雪景色も昼過ぎには薄れていった。当地の場合、積雪といってもこの程度である。子狸にとっては有り難い条件で、おかげで農作業も生活も可能となってくる。四季の変動はメリハリがあって楽しみでもあるが、積雪だけは御免被りたい。数十センチからメートルとまで言われる雪国の積雪など、敬して遠ざけるに限る。

 

 

 

 

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冬越しの工夫

2025年01月10日 05時06分44秒 | 耕作放棄地

8日朝から白い物が舞いだした。降雪だ。無論、積み上がるような激しいものでは無いが、今季初めての雪とあってか何とも珍しい。実は子狸は雪が苦手、新雪をラッセルしながら稜線を歩いていたのは遠い昔、最近はコタツとストーブが愛用品だ。何とも情けないのだが現実は厳しいもの。まあ昔話はともかく、野菜達にとっても寒風は苦手なようで成長は遅めだ。従って仲間達は各種の工夫を凝らして支援を行っている。

常識的なラインではあるが、ビニールの活用という線に落ち着くかと。無論全部の野菜に適用できる訳では無い。資材にも限度があり、緊急性を要すると判断した物だけに限定される。大半の野菜は、耐寒能力を備えているだろうとの推察で自身が持つ免疫力(?)に期待を掛けている。その中間が籾殻や稲藁の使用だろうか。

当地では大寒の季節頃が一番寒い。この時期を乗り切れば、事実上冬越しは成功かなと判断するのだ、後は春を待つのみだが、注意すべき留意事項が存在する。当地の特徴だが、大寒の時期以外に3月に入って降雪が見られる事があるのだ。油断は禁物だろう。

仲間達の創意工夫を覗いて見よう。上述したように緊急性が高いと判断した物だけにビニールを被せているようだ。中にはビニールでは無くネットで代用している者も存在する。保温性は劣るだろうがむき出しの露地栽培よりは効果的だろう。子狸もその口で、春キャベツにはネットを被せている。

かくしてビニールを活用しながら保温力を高め、寒波厳しき冬場を乗り越すようにしている。難点はビニールの処分、原則論から言うと産業廃棄物であろう。しかるべき処置が必要だが、使用を最少に留め使い回しを工夫している。ボロボロに成ってきたら最終処分、遠慮しつつの焼却だ。

 

 

 

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畝立ての手順

2025年01月09日 05時04分58秒 | 耕作放棄地

皆さんはどうやって「畝立て」を行っておられるだろうか。一番簡単なのは、耕耘機やトラクターに培土器を付けて走らせる事だろう。平野部だったらそれで事足りるが、山間部の棚田地帯ではそうもいかない。まずトラクターやパワーのある耕耘機は使用不可の事例が多いのだ。必然的に手作業とならざるを得ないのである。力仕事でもあるので子狸にとっては不得手な分野だが、ぼやいていても始まらない。出来るだけ省力化を図ってボチボチと進めている。ご参考までに作業手順のご紹介を少々。

先ずはミニ耕耘機を使っての耕耘作業だ。予定地を走らせ、可能な限リ柔らかい土壌とする。この際広めに耕耘するのがコツの一つだろう。耕耘作業が片づくと、ビニールヒモで予定耕地と溝(通路)とを勘案して縄張りを行う。設計図みたいなものだ。そして通路部分を掘り下げ、掘った土壌は畝上に被せていく。この際、上記の広めの耕耘作業が生きてくる。通路部分も土壌が柔らかいので作業がラクチンなのだ。

画像の畝立てはマメ科の栽培予定地なので通路部分を広めに確保している。マメ科の野菜は上にも横にも伸びるので通路が広くないと収穫作業が困難となってくるのだ。かくして畝と通路の概要が固まると仕上げ作業となってくる。仕上げは畝の側壁の固めと畝上部の平滑化である。側壁固めは平クワで、平滑化はレーキで行っている。植え付けが直近で想定されてるなら、元肥のすき込みもアリだろう。

畝の幅と高さは植え込み想定の野菜種別による。全般に葉物野菜は低畝、根菜等は高畝・・・・・を原則としている。幅は一列縦隊の植え込みか数列かにより異なってくる。耕地の有効利用を考慮すれば、通路幅は狭く・・・・・との発想となるが、子狸流では広めだ。栽培過程において施肥や草抜き等もあり、作業の柔軟さを確保することを優先している。まあ、其処らはご自由に。

農作業の醍醐味でもあるのだが、これが正解という解は無い。如何様にも創意工夫が可能なのだ。周囲を参考にするのも良いが、自らの発想と尽力で楽しまれるのがよろしいかと。

 

 

 

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冬場こそ切り出しに

2025年01月08日 05時24分47秒 | 耕作放棄地

我々の農作業に於いては、基本線として資材の現地調達を指針の一つとしている。使えるものは極力活用しようとの精神だ。本音を語ると貧乏性の性に行き着くのかも知れない。まあ、そこらはボカしておきましょう。主たる資材の一つが竹である。農作業に於いては各種の構築が必須であり、竹は貴重な資材なのだ。主な用途は竹棚の構築や添え木の作成或いは害獣防止など。無論、使い捨てでは無く可能な限り寿命を全うさせている。つまり数年は使い回しだ。

この竹、再生産が可能で、要は毎年成長してくれるので重宝している。1年で数メートも伸び成長の早いのが特徴でもある。肥培管理は不用で、程よく伐採してあげれば見事な資材庫ともなってくれるのだ。但し、水分の吸収も激しいので伐採のタイミングは見極めが必要だろう。最も最適なのが冬場、いわゆる樹木の休眠期だ。成長が止まり水分の吸収も中止している。用途によっては11月限定で竹の伐採を行う事例もあるとか無いとか。

諸々の伝承を引き継ぎ、我々も冬場のこの時期に切り出すようにしている。幸い、農作業も農閑期でスケジュール的にも有り難い。切り出した竹は数年間活用できるので、切り出しも毎年実施する訳でも無いが、今年は多少の必要性がありそうだ。切り出し中の仲間達の姿を幾つかご紹介しておきましょう。用具は専ら目の細かいノコギリだ。ノコと鉈を準備すれば大半の加工は可能だ。専用の竹割器も存在するが入手は困難だろう。

画像はお二人にモデルとなって貰ったが、上段が百姓候補生氏、下段が大御所氏である。用途を尋ねると、百姓候補生氏はマメ科の栽培に使う支柱用だとか。反して大御所氏はハヤトウリの竹棚の再構成のようだ。

竹の特質は再生産が早く各種の手助けが不用なこと。そして程よく伐採する方が竹林の管理には好都合という特徴も存在する。竹林が密植状態となれば害獣の住処と化し、場合によってはヤブ蚊の発生をも招きかねない。近隣で無管理の竹林を目にされる事例もあるかと思うが、進入不可能でしょう。京都のタケノコ産地では、傘をさして歩ける程度、が基本線だとか。そこまでは無理としても普通に歩ける程度の間隔は必要でしょう。

竹林管理と農用資材の確保を兼ねて、冬場の切り出しは続いていく。他の仲間達もそれぞれ需要に応じて作業に勤しむのだろう。間もなくジャガイモ栽培への取り組みも始まる。作業できるのも今の間かも。

 

 

 

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芽出し作業の想定

2025年01月07日 05時14分26秒 | 耕作放棄地

新年6日は御用始め、いわゆる新年事業が始まった。農園では取り立てて急ぐ作業も無いのだが、準備だけは粛々と進めておかねばならないだろう。年初めの農作業としては「ジャガイモ栽培」が想定されるかなと。実際の植え付け作業は2月の中旬から3月の下旬位までだが、事前の準備は必要だろう。主な準備作業は2点に分類されるかと。それは、①植え付け用の畝の準備、②種芋の芽出し作業、この両者が必然事項かと。

①だが高畝の準備が必要だ。ジャガイモは種芋の上部にイモが発生する。種芋とイモとを勘案するとそれなりの土壌が必要だ。必然的に高畝仕様となってくる。耕耘機で耕した後、鍬で盛り上げていく。力仕事となるので苦手な領域だが、ボチボチと準備せざるを得ないだろう。溝掘りや元肥の施肥なども必然事項だが、それらは後日でも可能だ。まずもって高畝の段取りだろう。出来れば1月中には仕上げておきたい。

引き続いて②だが、しなくても栽培不能では無いが、やった方が望ましいだろう。発育が早いのだ。種芋を早めに購入し、日当たりの良い屋内で1ヶ月~2ヶ月程度保温して芽出しを促進させる作業だ。この際、カット作業を先にやると水分が抜けやすいので植え付け数日前にカットが望ましいかと。子狸的には購入した種芋のまま芽出しし、植え付け3~4日前にカットするようにしている。カット面の保護に灰を塗るケースもあるが、灰が水気を呼ぶようで子狸は採用していない。専ら太陽光線で膜の発生を待つのみだ。

以上のような準備作業を経て概ね3月上旬位の植え込みを想定している。昨年は気象条件でか発芽のタイミングが遅く、死滅と誤認して二度植えをやってしまった、苦い思い出だ。苦い思いを教訓に.今年は慎重に取り組もうと狙っている。まあ、先ずは畝立ての準備からかな。

 

 

 

 

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