キハ183-500番台の各部がほぼ撮影し終わったようなのでまとめてみます。
国鉄の置き土産として製造された500番台も既に25年を経過して、廃車が2台、転用が1台ですね。
もともと500番代のものでも「短編成化で余剰となるサービス電源ユニットキハ184-0を活用しやすいように」作られた車なので、どちらかというと「継子」的な使いにくさは最後まで解消されずにいるようです。
183系は基本的に「先頭車にはサービス電源」がセオリーですが、この車だけ相棒が必要となり、相棒が全滅した今では本当に「あまり使いようがない」車と言えます。
一般中間車より定員も少ないですしね。
現在は廃車の501を中心に写真説明です。
いつまでも新型だと思ったら・・・という感想がぴったりなんですよ。
いろいろな角度で見ておくとデッサンが解ります。
ほぼ原型のまま廃車を迎えました。
窓のみ、ポリカーボネード窓が取り付けられたため、窓が曇りやすくなってしまいました。
要は気密性があまりない外張り窓になってしまい、水分が抜けないのです。
現役の同僚の殆どはパワーダウン改造されて400番台となって函館運転所に転属しています。
波動用としてですが、それだけ「あんまり使い勝手が良くない」ということになります。
結果、500番台は120kmアッパーの最鈍足の特急北斗一往復用にあるものも含めて、殆どが函館運転所に集結しました。
(北斗は振り子含めて3速度区分のある珍しい特急ですね)
妻面です。
四角い排気筒がこの車番台の特徴と言えます。
現役晩年の501
相棒はキハ184-2を従える時期が晩年のスタイルでした。
特急サロベツの増結によく用いられた500番台。
これは504
501以外は21世紀に入り、サロベツ増結がほぼ専属といえるものでした。
それ以外は札幌運転所で
寝て
寝てばかりでしたね。
これは唯一とかち色を最後まで纏った500番台系先頭車506
といってもサロベツにほぼ専属でした。
2002年以降は相棒のキハ184にもとかち色が消滅し、中途半端な存在ではあったのですが、このカラーをずっと纏っており、函館転属400番台化後も纏っておりました。
エンジンです。
キハ182やキロ182と同一のパワーユニットを持ちます。
切り抜き文字ではありません。
500番台の現実。
183系の中で唯一外板が薄いものを使用したせいか、波打ちが激しいものとなっています。
特にこの501は釧路区の所属であり、釧路区の車両は外板の平滑が保てるものが少なかった傾向があります。
薄い500番台ではご覧のような可愛そうな状態です。
0番台や550番台は一般的な厚み2.3mmであったに対し500番台は1.6mmであったようです。
更にこんなことにも。
正直、塗装の仕上げはJR北海道。あまり良くはないのですが、釧路は特に仕上げが続かないような感想を持ちます。
まぁ、強度には問題はにとは言え、見た目は良くないものであり、あんまり考えていないファンからは口汚く罵られることも。
パテの仕上げ方ではどうにでもなる部分ですからね。
意外と見過ごされている部分に方向幕周辺の立ち上げ膨らみがあります。
方向幕途中から屋根カーブが始まっているということになります。
ここ、結構なポイントです。
昭和の車です。
これが最後の検査表記。
強制換気装置は中心からオフセットされていることが解ります。
↑仕事が修羅場っているのでこの辺りでご勘弁を。