鉄道模型工作記録帳

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【資料】三岐鉄道2002 1

2011-11-29 23:27:00 | 模型工作雑ネタ日誌

三岐には魅力的(少なくとも自分にとって)な機関車が揃っています。
自分は原型主義ではなく、どちらかと言うと「東武ED台車に揃えた後の姿」が好みでして、板台枠などが闊歩していた時代より統一された美しい下回り時代が好みです。
HOでもNでもこの「東武のED用台車」を確保しています。


超基本のED451
東洋製の特有の車体(丸っこくて裾もRが入り、端正なデッキ)の好ましいスタイルです。
基本スペックなどはほかのページでご覧ください。
とにかく台車が更新されて非常にバランスの良い機関車になりました。


ED45といえば実際「汎用三岐機関車」ですが、台車統一後はその台車に一つの共通項が生まれ、モーターはMT40の電車用。そして右運転台でHLマスコンを使用するという「運転扱い上では極めて電車に近い」私鉄機関車の真骨頂です。

右運転台はイレギュラーですが、運転台に座る小さな?HLマスコンは中々興味深いものです。

ED451

中部国際空港建設輸送時に応援に来た機関車は、この機関車よりパワーもあり、本格的私鉄電気機関車が大量応援でしたが、結果全て退役し、「程々の性能、簡便な扱い」のこのED45に再統一されたと聴きます。
「カチカチカチと、多段ノッチが面倒だった!」とここで聞いたと思います。

HLなら「ガンガンガン」と最大8ノッチで終わりですものね。


デッキは非常にシンプルです。


ほっそりした車体がまたキュートです。


連結が長期間に渡るため中間がかなりスライダー汚れの目立つようになっていますね。


ED451


ED452
451と同時製造だったはずで、基本的に同じです。


ここではフィルターが外されて検査中ですが、このフィルターはかなり腐食してぼろぼろであり、似たようなものに作り変えられているものがあります。



ED453
つなぎ合わせ写真に付き、床下が正確ではありません。
ただ、マシンごとにこの床下に大変多くのバリエーションがあります。



台車は思いの外、端部に寄っています。


453は側面中心ですね。


1~3は基本的に同一のハズ・・・。
但し453は運転台側面窓がアルミサッシュに交換されていますね。


ED454
マイナーチェンジが果たされ、裾は直線切り落としに。
窓も大きくなりました。

ED455は撮れていません。


ED456
更にマイナーチェンジ。
窓が更に大きく軽快になり車体のカーブのとり方も変わりました。
ビニロックフィルターのようなエアフィルターに変わっています。
また、後年改造で正面ドアが西武451系由来の乗務員扉に交換されています。
これは暫時導入されたようで、西武からわざわざドアだけ購入しているものです。


繋げ写真ですが、たいへん軽快な車体です。
屋根Rも全く異なります。


一枚もの。
床下はこちらのほうがよくわかります。
板のような機器があるようで、つなげ写真との見え方の違いが資料になります。


奥のED453と断面がまるで異なります。


全体を見ても453と456ではかなり異なります。
好みが別れるところです。


こちらは自社発注最終のED457
ED456に似て非なる車体で、一度捨て去った丸みをヘッドライト周辺などで回復しています。
デッキはしごも手すりも似ているようで、まるで異なるスタイル。


運転台側面窓も一枚大型窓ですね。
このマシンだけ西武所沢工場で生産されたので東洋製の456を模して設計したものと考えられます。
屋根上もかなり異なります。


ED457
正面ドアはまだ電車用ではありませんでした。


結構有名な元東武5001のED458
暫く東武番号でしたが台車交換前後に改番しましたようで。
いままでのED45とはまるで違う「実に機関車らしい」そして東芝製私鉄型の典型です。


類型が大手私鉄各社にありました。
プレーンなスタイルは私鉄型EF15とも言われるスタイルです。
実は、三岐鉄道モデラーとして有名な南野哲志さんがTMSコンペでこのマシンで入賞したから、私が三岐に惚れ込んだという曰くがありまして。



側面は三岐きってのプレーンスタイルです。
台車も割と真っ当な場所に配置されています。
元々板台枠だったのに三岐で後輩の台車を頂戴した不思議な縁があります。


東武時代より格好いいと思いますがいかがですか?


こちら側にチラ見するエアタンク。

実に格好いい。


ED459
これこそ元々東武5060型で東芝電気機関車の結論が出たというべき機関車。
三岐に来て長らく放置されるわ。一緒に来た僚友は改造途中で解体されるわ、苦難の歴史がありましたが、右運転台、HLコントローラー化、正面窓拡大の低運転台化などですっかりED45の仲間入りを果たしました。




東武の機関車で、そのままかと思いきや、正面ドアはしっかり西武電車のドアがハマる。


実に面白いですね。


好みで言えばこの車がイチバンです。






どうも今年ようやく竣工したらしいのが

同一種車のED5080型


訪問時は来たばかりでした。
実は塗り直されているようで、表記類を軽くマスクして、ナンバーあとも綺麗だったんです。

ナンバープレートは運転台にありましたが、まさかそのままの番号で出てくるとは!?

このまま何も手を加えないで稼動したそうなので、ED459とは元々同一だったのに、運転操作も運転台向きも異なるという皮肉なことになったようです。
いつか本格改造されそうな気配は感じますけれどもね。

そのときはED4510とかED4511になるのか?
三岐はもう一本、ネガがあるのですがデータ化していないのです。
そこに運転台においてあったナンバプレートの写真があったはずなのですが・・・



  ↑あと2回つづけます。



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