北斗星用としてオハネ14-500番台から改造されたものの、コンパートメント化によって北斗星から除外。
暫くはまなす用として活躍していたところ504のみ廃車となってミャンマーへ譲渡。
その直後、北東合併北斗星となりデュエット予備捻出のため編成を外れたデュエット車の代わりに開放Bである「はまなす落ち」していたグループが北斗星復帰。
のこり501~503が残って他のハネと共に北斗星運用に「共通運用でたまに入るようになった」オハネ24-500の記録です。
オハネフ24-500番台は特徴的な外観から結構注目されるのですが、この同時に改造されたオハネ24-500は極めて地味です。
姿形はオハネ14-500番台時代と・・・結構変わっており、「改番しただけだろう」とタカを括っていると「あれ?」ということになります。
デッキ側面から。
こちらは確かにオハネ14-500番台と何ら変わりません。
愛称サボ受けがないくらいでしょうか。
ドア横の狭い客窓は500番台改造時に埋めていますので。
原型オハネ14時代にはない台車装荷のブレーキシリンダーも北海道改造時そのままです。
ドア窓がHゴム支持であることが、14系由来24系ハネ車の特徴とも言えます。
北斗星の基本的な24系25型は金属抑えでHゴムが無いのです。
反対側面です。
クーラーは新型化されています。
ここ部分が14系500番台時代と変わる部分です。
これが今は廃車となったオハネ14-500番台(500番台としての原型)
元非常口だった窓が撤去され埋められていること、洗面台明かり取り窓がやはり埋めてしまっていることが改造点です。
すべての愛称札受けも取り外されていますね。
ところでこの車、平然といつも14系はまなす編成に繋がれています。
14系改造の24系が14系の運用にいつも入っている。
・・・・。
何のために改造改番したんでしょう?
オハネ14のまま北斗星に入っても良かったということじゃないでしょうか?
北海道にとって、14系は14系。24系は14系の上位互換系列扱いなのでしょうか?
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さてこれだけでは面白く無いので
北斗星札サウ車両のややこしさというかルールがない状況というのは色いろあるのですが、
ドアHゴムとトイレ側妻面の車体角手すり、及びクーラーの相関についてちょっと足しておきます。
14系とは AU76クーラー(やや大きい)と角手すりは「角」にある。で、北海道ではこれに基本的に「Hゴムドア窓」であること。
24系25型とは AU77クーラー(やや小さい)と角手すりは「角よりちょっと側面」にある。で、北海道ではこれに基本的に「金属抑えドア窓」であること。
ややこしいのですけれども、本州の原型ルールはこれとまたちょっと異なり、本来原型の24系24型も角手すりは「角よりちょっと側面」にあるのですが、北海道にはその形が一台もない上に、北海道の24系24型は全て14系改造なのでそこ踏まえてください。
早速ぶっ壊すのがこれです。
スハネ25-561(デュエット)です。
形式上、24系25型ですが、Hゴム窓のドアがあります。
手すりも角です。
おおまかな特徴は14系のスタイルです。
クーラーだけ何故かAU77の25型用です。
それもそのはず、14系改造でしょ・・・と言いたいのですが
14系は14系でもオハ14-527改造です。
座 席 車 改造です。
つまり
「車体を台枠から全てバラしなおして新品車体を平成年間で全て作りなおした24系25型」なのに
ご丁寧に全てクーラーは25型になったのですが窓割りなどが14系の車体改造と同じ構造です。
(角手すりは原型14系寝台より上下に長い、更にスペシャル仕様!です)
すでに「何でそうなるの?」ということが共感いただけるでしょうか。
台枠こそ14系ですが上回りは全部24系25型設計でも良いじゃないの?と言いたい逸品です。
でこのデュエット。
561~565まで居ますが、
561-562はオハ14改造、
563-565はオハネ25改造です。
この2群で「通路側窓配置が全く異なります」
もちろん?563-565は24系25型が種ですから車体特徴は「順当に」24系25型でありドア窓もクーラーも手すりも24系25型様式です。
おまけですが、寝台側側面も違います。床下機器も全然配置が異なります。
私は思います。
「なんでどうせ作り直すなら窓割りも含めて24系25型様式にしなかったんだろう・・・
ドアくらいなら座席車流用でHゴムドアだったでもいいんですが、わざわざ新製した「写真の通路側窓割りが14系ベースに一個窓をトイレ側に足したもの」なんですね。
(しかもオハネ14→オハネ24-500番台の時にわざわざ埋めた部分)
ちなみにオハ14から北斗星用寝台車に改造したものは東日本にもあります。
まだ現役のオロハネ24-501(オハ14-186改造)
北海道の編成にお付き合いするためなのか、故障予備で尾久区に置いておくためなのかポツンと一両だけ「ロイヤルソロ」で作られた車です。
北海道仕様に合わせて作ってしまったがゆえ、東日本生粋のロイヤルソロとマルス発券扱いが一部異なるらしく、あくまで定期で入ることは稀とのことです。
この車は非常に律儀に24系25型車体になっておりまして、クーラーもAU77、手すりはもちろん「角よりちょっと車体中心より」です。
ほぼ24系25型なのですが14系改造だからって形式は律儀に24を名乗っています。
で、今は(も)定期運用はなく、時たま走る「遅れた時の返しが間に合わなくて予備車でとりあえず逝っとけドサクサ仕立て北斗星」専用といったところです。
ドサクサ運用時
編成全体。一部区間普通により札幌からの車両を待たず上野を出た臨時組成便に組み入れられていた時のもので、昭和62年当時にちょっと近い組成。
北斗星車両で一番不憫な車です。
次行きましょう。
ものすごい特徴を持ったオロネ25-551
下にアゲてますが、2名用A寝台個室の増車でオハネ14-514から改造しました。
もちろん、Hゴムドア、クーラーはAU76
当たり前のように角手すりは角です。
オロネ24-551(あるいは国鉄時代の改造24系のルールに則って+100)としておいてくれれば、せめて美学維持できたのに。
と思う形式です。
ちなみに内装は
2F室。
要はソロやデュエットのちょっと広いバージョン。
天地の余裕なし。
1F室
こんな感じ。
カメラの角度に入らないくらい、割と狭い。
むりくり洗面台もあります。
(2Fは階段横だったかな。かなり実用に怪しい設置です)
1F室はこのように2回に食い込んで人が立てる部分があります。
こんな車が
こんな仕切り具合だったということです。
デラックスか・・・なぁ・・・?
と正直に思ったのは秘密だ。
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最近、KATOで特定番号製品化されたスハネ25-503です。
オハネ14-515改造です。
ロビー室窓が大型化された唯一のモデルです。
もちろん、14系車体ですね。
驚くに値しなくなる「14系車体の24系25型」です。
クーラーもバッチリ14系タイプ。
北海道にいると鈍感になりますが、本州にこんな24系25型はありませんから。
はい。
ちなみにKATOさん
手すりがオハネ25-561のような大型角手すりになっています。
実物は14系のまま。
そう、KATOさんだってこの法則なき滅茶苦茶造形について行けというのは難しいですよ。
銘板も一枚だけ場所が異なってしまってますが、ここまで全て完全再現だったらむしろこっちが悩んでいたことが大したことではないということになります。
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オハネ25-100番台です。
あ、東日本の車です。
いわゆる「ドア以外原型」
これの前提で進めます。
上記を改造したオロネ25-504です。2名用A寝台個室ですね。
北斗星発足当初のメンバーです。
これも、東日本です。
で。
北海道所属の同型オハネ25-501です。
今はミャンマーに行ったとか何とか。
改造時期は東日本車とまるっきり同じです・・・・。
あれ?と気がついた方。
角手すりご覧ください。
何故かこちら側だけ「14系仕様」になってます。
便所側のみ。洗面所側はどうも原型の場所のようです。
とりあえず
本当はそのの位置じゃないはずだろう?というものがもう一台手元にあります。
スハネ25-502
これも角手すりが14系位置に改造されていますね・・・。
501はどうなんだろう?
反対側はどうなっているんだろう?
夜も眠れません。
ぐぐってみると
今の501
http://userdisk.webry.biglobe.ne.jp/020/826/17/N000/000/002/129820952191616322578_hktotarua07_suhane25_501.jpg
昔と思われる501
http://www.jnrsite.net/PC/24k/img/suhane25501.jpg
どうも、後天的北海道での改造のご様子。
オロネ25-502もこちら面だけ改造されていたようですので
北海道は角手すりが大好きなのでしょうか。
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スシ24東日本バージョンです。
窓が一枚埋まるんですよね。
で
今はなき北海道バージョンです。
じゃん!
え?汚い?
そうじゃなくって・・
クーラーが14系座席車用防雪カバー付きだったんですね。
意外と知られていない事実。
但し、最末期は
まともな写真ではありませんが廃車前年の501が
14系座席車にも一部取り付けられている新冷媒のクーラーを積んでいた模様です。
全てかどうか確認できませんけれども。
↑それにしても北海道所属車の車体の凸凹加減ったらないですね。東日本車が美しすぎて。
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