TVで「聖の青春」の映画を昨夜観ていたので寝るのが遅くなりました。昔、NHKTVで「伝説 いま再び〜夭折(ようせつ)の天才棋士 村山聖〜」も観たような記憶がありました。村山聖さんは5歳でネフローゼ症候群(尿にタンパク質が下り、低タンパク血症)に罹り、入院中に将棋と出会い、朝から晩まで将棋に没頭し17歳のときにプロなり、29歳の若さで名人への道半ばで逝った伝説の棋士です。その生き様を松山ケンイチさんが演じられていました。当時は羽生善治棋士が7冠を取り、全盛期でしたが、その羽生さんに6勝8敗の成績でした。棋士には才能が必要です。奨励会に入り、努力しても努力してもプロ棋士にはなれない人もいます。いや、そういう人のほうが多いのです。でも、村山さんと羽生さんが飲みに行ったお店で羽生さんが負けたことの悔しさを吐露します。この悔しさが深ければ深いだけ将棋を突き詰める集中力と執着力が強く、閃〔ひらめ〕きへと繋がっていき、努力も必要のように思います。でも、「目眩〔めくら〕まし」のような撹乱戦法をとったり、戦略戦で仕掛けたり総合的な才知を使わなければ勝てません。また、勝とう勝とうとするのではなく、たぶん如何に負けないようにするかです。才能と努力、それに運も必要かも知れません。残念ながら私にはそれら全てがありません。だから、平凡に生きていくしか出来ません。
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◆八宝菜 ◆鰆の西京焼き ◆ほうれん草のおかか和え ◆若布スープ ◆ご飯
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追記:悔しさ
悔しさとは自分を信じていたのに自分が自分を裏切ったことに対する裏切りであり、それに対する怒りであり、情けなさであり、さらにまだ信じたいと思う愛であると思います。だから、その悔しさを突き抜けた先に今までと違った世界が広がり、それが閃きだと私は考えます。