かんりにんのひとりごと

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新選組血風録・・・

2022-07-16 | 読み物

 

今日は、お休みの日で、ゆっくりと喫茶店で小説を読みました。

 

いつも、通勤の電車の中で、10分程度しか読むことができないので、ちょっとまとまって読もうと思っていました。

 

前に読んだ本が「燃えよ剣」でした。

 

次に読んでいるのが『新選組血風録」です。

 

 

「燃えよ剣」が、もっぱら土方歳三の視点で物語が進んでいくのに対して、「新選組血風録」は短編集でいろいろな隊士が登場します。

 

もちろん、近藤勇や沖田総司、斎藤一、伊藤甲子太郎、長倉新八、芹沢鴨、山崎丞・・・数えればきりがありません。。。

 

近藤勇が愛刀「虎徹(こてつ)」にこだわっていた話、伊藤甲子太郎が幕府と敵対する考えを持ち、隊を分裂させて出て行った話、山崎丞が大阪商人の出であって、池田屋に薬売りとして潜入していた話、どの話も具体的に描かれていて、幕末の京都のすさまじい戦いの様子を感じ取ることができました。

 

 

これらの話は、司馬遼太郎さんが、資料をたくさん読んだり、実際に現地に聞き取りに行ったりして、ある程度の根拠をもとに描かれているのだと思います。

 

ところどころ、これは脚色ではないかと思われるところもありますが、読み物としては面白いと思います。

 

難点は、人がたくさん斬られます。

 

まさに、血風録です。。。

 

新選組は、あちこちからかき集めた浪士の集団で、鉄の掟が無ければ、すぐに分裂して、破綻してしまうというのが、土方歳三さんの考えだったと書いてありました。

 

そんな中にあって、不思議な存在として描かれているのが、沖田総司です。

 

子どものように、無邪気で土方さんも沖田総司には、心を開いていたと書かれています。

 

 

「新選組」は、1863年から6年程の間しか存在していなかったんですね。

 

明治以後も、新政府の下では、その存在はあまり語られていなかったそうです。

 

何人かの生き残りの方が、後になって、少しずつ語り始めたそうです。

 

今度は、その生き残りの方の本を読んでみようかと思っています。

 

 

近所のアガパンサスが散ってしまって、実か種かわからないものがついています。

 

種なんですかね?