今日は、お休みの日で、ゆっくりと喫茶店で小説を読みました。
いつも、通勤の電車の中で、10分程度しか読むことができないので、ちょっとまとまって読もうと思っていました。
前に読んだ本が「燃えよ剣」でした。
次に読んでいるのが『新選組血風録」です。
「燃えよ剣」が、もっぱら土方歳三の視点で物語が進んでいくのに対して、「新選組血風録」は短編集でいろいろな隊士が登場します。
もちろん、近藤勇や沖田総司、斎藤一、伊藤甲子太郎、長倉新八、芹沢鴨、山崎丞・・・数えればきりがありません。。。
近藤勇が愛刀「虎徹(こてつ)」にこだわっていた話、伊藤甲子太郎が幕府と敵対する考えを持ち、隊を分裂させて出て行った話、山崎丞が大阪商人の出であって、池田屋に薬売りとして潜入していた話、どの話も具体的に描かれていて、幕末の京都のすさまじい戦いの様子を感じ取ることができました。
これらの話は、司馬遼太郎さんが、資料をたくさん読んだり、実際に現地に聞き取りに行ったりして、ある程度の根拠をもとに描かれているのだと思います。
ところどころ、これは脚色ではないかと思われるところもありますが、読み物としては面白いと思います。
難点は、人がたくさん斬られます。
まさに、血風録です。。。
新選組は、あちこちからかき集めた浪士の集団で、鉄の掟が無ければ、すぐに分裂して、破綻してしまうというのが、土方歳三さんの考えだったと書いてありました。
そんな中にあって、不思議な存在として描かれているのが、沖田総司です。
子どものように、無邪気で土方さんも沖田総司には、心を開いていたと書かれています。
「新選組」は、1863年から6年程の間しか存在していなかったんですね。
明治以後も、新政府の下では、その存在はあまり語られていなかったそうです。
何人かの生き残りの方が、後になって、少しずつ語り始めたそうです。
今度は、その生き残りの方の本を読んでみようかと思っています。
近所のアガパンサスが散ってしまって、実か種かわからないものがついています。
種なんですかね?