題名からすると、まるでコンビニ依存症みたいですが、
全然そんなことはありません。
たとえなったとしても、買い物するところですから、
別に大丈夫でしょう。
主な登場人物は、大学を中退したフリーターの男性と高校生バイトの清楚な女の子。
主人公は、大学を中退しましたが、特に家族には何も言われることなく、
バイトと家の往復の日々を送っています。
こう書くと、寂しく感じますが、趣味もなく、そんなにお金を持っていない人は、
大抵勤務先と家の往復に、せいぜい買い物の場所が加わる程度です。
コンビニの人間関係や恋愛関係も出てきます。
実際私のいた小売もそうでしたが、社員とバイトのカップル、
またバイト同士のカップルは出来やすいのです。
ただこれに私情を持ち込まれると、一緒に働く人はやりにくいので、
小売にかかわらず、注意してください。
この話は、従業員の窃盗問題があり、その犯人と思われた男子高校生が
死んでからも、なくなっていないという不可解な状況があります。
また、主人公は、コンビニバイトという仕事にコンプレックスを持っています。
でも、スーパーと違い、コンビニ店員は、担当を決められるということがまずないので、
全てできなければなりません。
実際コンビニとのダブルワークの方と仕事をしたことがありますが、
かなり優秀な方が多かったです。
人の仕事というのは見えにくいものなのです。
何が面白いのか?
それは主人公の考え方が、変わっていくこと。
それに絡まるお姉さん的存在の社員もいい味を出しています。
多分こういう人がいてくれたら、私はいまでも小売の世界にいたと思います。
それぐらい、私にとって脇役とは言え、素敵な女性です。
ぜひ機会がありましたら、一読なさってください。