毎日のように、
「教育費が高い」
「塾代が捻出できない」
「子どもを大学に行かせることが出来ない」
など、ネットニュースは溢れています。
今の大学受験は、教育評論家が言うように、
教科書の基礎知識さえ勉強すれば、
高得点が取れるようには出来ていません。
学校で勉強し、塾や予備校で知識を仕入れなければ、
平均点さえ取れないのが現実なのです。
今回の選挙は教育費が争点で、
あらゆる公約を打ち出していますが、
財源はないので、実施となれば、
増税は避けて通れないでしょう。
これに対し、ヤフコメは、
「奨学金を借りてまで大学に行く必要はない」
という人が、
かなりの人数存在します。
確かに奨学金は、借金なので、
「借りたら返さなくてはなりません」。
ある意味将来性を買って、借金をするのです。
4年後どうなるのかわからない未来の自分を
信じて借金するわけです。
奨学金を借りてまで大学に行く必要はないと言う人は、
ネットは匿名なので、
いたずらなのか、能天気なのか、
現実を知らないのかのどれかだと思って見ています。
私が就職した当時、平成初期でしたが、
800人従業員の会社に、
30人新卒採用されました。
この中で大卒はわずかひとり。
このあと、どんどん大卒は採用人数は増加していきました。
同じ会社なので、初任給もわかります。
高卒と大卒の差は4年で、
7万円差がありました。
あの頃は、男女の賃金差も大きく、
4年経過しても、大卒の賃金どころか、
昇給も、等級が上がらない限り、
2.3千円でした。
ですから、4年経過しても、
高卒女子は並ぶどころか、
税金も上がるので、手取りも
そんなに増えませんでした。
※私のいた会社は、東証一部上場で、
日経株価225の企業でした
ちなみに公務員は4年で
高卒は大卒に並び、
銀行は6年で並ぶとあの当時言われていました。
私の住んでいる地域は、
進学率があの当時2割程度でした。
ですから、大卒男子は、高卒女子の
憧れでもありました。
なんせ、給料が高い(笑)
でも、実際企業で働いていると、
どの職場にも
大卒も高卒もいました。
設計など、高度のように思えますが、
社長賞など表彰されるのは、
国立大卒ではなく、
工業高校卒業者のほうが多かったです。
しかし、給料もボーナスも
かなり差があります。
昇進に至っては、私のいた企業は、
大卒が有利ではありませんが、
有利な会社が多いのが現状でした。
ちなみに退職金は、
年齢給で考えられるので、
社長も平社員も同じと言われていました。
以前工学部の家庭教師は、
塾講師時代、親との面談で、
「この地域は学歴コンプレックスがひどい」
と言われていました。
彼は京都の出身なので、
大学が一番多い都府県。
ですから、両親も大卒です。
恐らく大学に行くことが当たり前の地域で、
ご両親も育っています。
でも、こちらは、仕送りもあるので、
なかなか県外の大学、
それも私立大学に親世代は進学していません。
高卒で働いているとき、
大卒の給料やボーナス、昇進を目の当たりにしているので、
「子どもは大学に行って欲しい」
と望み、恐らくこの考えから、
大卒は増えて行ったのだと思います。
今の求人の正社員で高卒は、
本当にわずかなものなのです。
途中入社も、最低でも短大・専門学校卒は多いです。
私の以前いた企業はもう大卒以上しか採用していません。
今いる会社も、数年前から新卒も
途中入社も大卒以上が条件となりました。
今働いている人たちは、高卒はかなりいます。
ですから、高卒では出来ないと言うわけではありません。
実際、同僚で有名国立大卒者がいますが、
実業高校出身の同僚のほうが知識が深く、
「大卒と言っても、そんなに役に立っていない」
と話していたことがあります。
先程書いた独身時代いた企業も、
「大卒でなければ出来ない」
仕事を、あの当時聞いたことがありません。
一般企業で、大卒でなければならない仕事って、
そんなにたくさんはないのでは?
要するに、正社員の働き口がないから、
みんな大学卒業の証書が欲しくて、
大学へ行くのです。
実力主義と言っても、
中卒で勝負できる人は、現実はわずかなものです。
まだまだ日本は学歴社会なのです。
私なら、教育格差をなくすのなら、
「高卒以上待遇は一律」
とします。
給料、ボーナス、昇進、昇給が
みんな同じとします。
それなら、特殊技能や
特殊な職業でなければ、
高卒でもいいと言う人は増えると思います。
本来大学と言うところは、
勉強したい人が学ぶところなのですから。
求人が大卒以上だから、
苦しくてもみんな行くのです。
実際、友人の子は、大学進学前、
そんなに楽しそうではありませんでした。
恐らく将来の不安があったのでしょう。
以上、偏った見解かもしれませんが、
個人的な意見でした。