徒然刀剣日記

刀剣修復工房の作品・修復実績と刀剣文化活動のご紹介

創作工芸品

2015-10-20 23:01:53 | ブレイク
突然ですが、これは何でしょう?



この半年間、ずっと考えてきたことがあります。
それは、私の刀剣文化啓もう活動にご理解とご協力を頂き、応援をしてくださっている方々への恩返しの気持ちです。もちろん、当方の活動(伝統サポーターズ常設工芸家紹介ページ)は長期にわたり、目に見える成果を期待するものではないと言ってしまえばそれまでなのですが、そこを曲げて「何かカタチに残るものを・・・」と、考えて考えて考え抜いた結果。
このような物を作ってみました!



靴べらです!
母材は孟宗竹です。持ち手の部分は緞子を総巻きにし、柄巻きを諸摘みで施しました。形状は、舟の櫂(かい)をイメージしています。



コンセプトは、『武蔵』です!
言わずと知れた巌流島の決闘にて、宮本武蔵は佐々木小次郎との対決を舟の櫂で戦ったという逸話が残されています。
武芸を芸術の域にまで高め、高い精神性と共に、刀剣には細部にいたるまで実用の美を追及した武蔵をイメージしてカタチにしました。



手になじむ感じがして、しっくりきます。

他では絶対に手に入らない、遊び心満載の創作工芸品を、感謝の気持ちを込めてプレゼントしたいと思います。

ちなみに、今のところ販売の予定はありません。作るのに手間がかかるので、価格に反映することが難しいという理由です。ご了承ください。

無料公開講座開催しました!

2015-10-03 22:52:43 | ブレイク
予てよりご案内させて頂きました、有燐堂様主宰の刀剣関連の講義を開催させて頂きました。



本日10月3日(土)10:15~11:15にて、無料公開講義を無事行わせて頂くことができました。

人数制限のある中、多くの方に足を運んで頂きましたことを、この場をお借りいたしまして御礼申し上げます。
この度の講義では、参加者様の有識率が極めて高かったことも相まって講義終了後のお茶会では、大変高度な刀剣の話や製鉄の話題で大盛り上がりと相成りました。

この度の講座は、試験的な運用を模索する場でもあり、実際の開催についてはまだまだ未知数の部分があります。そのため、定期開催のカタチを取るか?は、もう少し検討が必要であろうと思っています。

とはいえ、戸塚で開催されたはじめての刀剣講座ということで、大変貴重な体験をさせて頂きました!

ご参加くださいました近隣の皆様、ご協力くださいました有燐堂戸塚店の皆様、この場をお借りしまして御礼申し上げます。