柄前が完成しました。
当該お刀には、時代拵の柄が付属しておりますが、お客様が武道の稽古にお使いになることから、柄前を新たに制作することをご提案しました。
江戸期の本歌拵は、保存が危ぶまれており、昨今著しく数が減っています。
そのため時代拵の武道用途への使用はお控えいただき、新しい拵えを新調するのが定石です。
ちなみに、新しい柄前を作成することで、文化財の保護に貢献できると共に、自分だけの愛刀に生まれ変わらせることができるので、特にお勧めします。
この度のご依頼では、お客様のご予算内でできる最高の技術で工作いたしました。
毎度の事ですが、実際には毎回予算オーバーです。(オーバー分はサービス工作(涙))
勿論、刀身との相性、実用性、芸術性、付属の時代拵えとの関係、オーナー様との相性といった、様々な要素を勘案して工作に挑みます。
タイトルは「肥後拵」ですが、正確には肥後金具を用いた打刀拵です。
刀身が室町期の実用刀ですので、ウブの頃の戦国時代の拵えを再現すべく、復古調の拵えを意識して制作しました。
刀身の反りが深いお刀です。意匠は、付属の時代拵を踏襲しました。
初期の打刀拵は、鮫皮を漆で塗り固めて、強靭性と実用性を加味しています。
柄の長さ、柄成、刀装具、柄糸にいたるまで、付属の時代拵に合わせました。
今回の柄前では、付属の拵えを踏襲すべく、ほぼ同じカタチの柄前を制作しました。
付属の拵では、柄巻きは諸捻り巻きですが、今回は片摘み巻きを施しました。
菱の数も、目貫の位置も、付属の柄前と同一に設定しました。
最後に、お祓いを済ませて納品です。
途中経過は以下のリンクより:
「鮫皮」(2012年02月13日)
「柄下地作成中」(2012年02月09日)
当該お刀には、時代拵の柄が付属しておりますが、お客様が武道の稽古にお使いになることから、柄前を新たに制作することをご提案しました。
江戸期の本歌拵は、保存が危ぶまれており、昨今著しく数が減っています。
そのため時代拵の武道用途への使用はお控えいただき、新しい拵えを新調するのが定石です。
ちなみに、新しい柄前を作成することで、文化財の保護に貢献できると共に、自分だけの愛刀に生まれ変わらせることができるので、特にお勧めします。
この度のご依頼では、お客様のご予算内でできる最高の技術で工作いたしました。
毎度の事ですが、実際には毎回予算オーバーです。(オーバー分はサービス工作(涙))
勿論、刀身との相性、実用性、芸術性、付属の時代拵えとの関係、オーナー様との相性といった、様々な要素を勘案して工作に挑みます。
タイトルは「肥後拵」ですが、正確には肥後金具を用いた打刀拵です。
刀身が室町期の実用刀ですので、ウブの頃の戦国時代の拵えを再現すべく、復古調の拵えを意識して制作しました。
刀身の反りが深いお刀です。意匠は、付属の時代拵を踏襲しました。
初期の打刀拵は、鮫皮を漆で塗り固めて、強靭性と実用性を加味しています。
柄の長さ、柄成、刀装具、柄糸にいたるまで、付属の時代拵に合わせました。
今回の柄前では、付属の拵えを踏襲すべく、ほぼ同じカタチの柄前を制作しました。
付属の拵では、柄巻きは諸捻り巻きですが、今回は片摘み巻きを施しました。
菱の数も、目貫の位置も、付属の柄前と同一に設定しました。
最後に、お祓いを済ませて納品です。
途中経過は以下のリンクより:
「鮫皮」(2012年02月13日)
「柄下地作成中」(2012年02月09日)