大小拵の柄前が巻き上がりました!
当初この拵は、牛革による諸捻り巻きが施された肥後風の大小拵でした。
拵にお詳しい方でしたら、革巻の諸捻りは不自然だなあ~とお感じになられることでしょう。
ご依頼者様も同様のご様子とみえ、柄前の作り替えを期に、より肥後様式の拵を制作することとさせて頂きました。
まずは、下地の形状について、肥後の掟同様若干肉置きを調節(ご依頼者様の手の寸法も考慮)、さらに鮫皮を一枚に巻き、上から漆で塗り固めます。
皮巻きはもちろん鹿革、このたびは吟磨り加工を施した最高の燻べ革をご用意いたしました。
大刀の茎は、慶長期か?の大刷り上げ形状であったため、スムーズに立鼓を取ることができましたが、脇差は大変出来のよい備前刀うぶ茎のため、若干肉厚の柄成と相成りました。
これは、武道に用る差料ということでしたので、強度を鑑みた措置になります。
さらにこのあと、燻べ革の色を調節するため、柿渋を用いて着色と防腐処理を行なう予定ですが、通常はこれにて肥後拵の完成となります。
久しぶりに鹿革を用いた柄巻きを行ないました。
鹿革は、牛革と違って一枚一枚の長さがとても短く出来ています。
そのため、見えないところで何ヶ所も縫い合わせて一枚の革紐に仕立てています。
今回の柄巻きも例外ではなく、通常の柄巻きよりもはるかに時間がかかるため、大変難しい作業です。
当初この拵は、牛革による諸捻り巻きが施された肥後風の大小拵でした。
拵にお詳しい方でしたら、革巻の諸捻りは不自然だなあ~とお感じになられることでしょう。
ご依頼者様も同様のご様子とみえ、柄前の作り替えを期に、より肥後様式の拵を制作することとさせて頂きました。
まずは、下地の形状について、肥後の掟同様若干肉置きを調節(ご依頼者様の手の寸法も考慮)、さらに鮫皮を一枚に巻き、上から漆で塗り固めます。
皮巻きはもちろん鹿革、このたびは吟磨り加工を施した最高の燻べ革をご用意いたしました。
大刀の茎は、慶長期か?の大刷り上げ形状であったため、スムーズに立鼓を取ることができましたが、脇差は大変出来のよい備前刀うぶ茎のため、若干肉厚の柄成と相成りました。
これは、武道に用る差料ということでしたので、強度を鑑みた措置になります。
さらにこのあと、燻べ革の色を調節するため、柿渋を用いて着色と防腐処理を行なう予定ですが、通常はこれにて肥後拵の完成となります。
久しぶりに鹿革を用いた柄巻きを行ないました。
鹿革は、牛革と違って一枚一枚の長さがとても短く出来ています。
そのため、見えないところで何ヶ所も縫い合わせて一枚の革紐に仕立てています。
今回の柄巻きも例外ではなく、通常の柄巻きよりもはるかに時間がかかるため、大変難しい作業です。
錆身刀身の研摩が完了しました!
当初、非専門家による加工がなされ、修復不可能か?と思われたお刀でした。
サンドペーパーか?による鎬筋の破損が甚だしく、おまけに全体に酸による腐食が認められました。
こうなってしまうと、どんなに生まれの良い刀剣でも、修復は難しいものです。
稀に、焼刃の状態を見るために、錆身刀身に酸をかける業者さんがいらっしゃいますが、肌の間から酸が浸透して深い錆を呼んでしまいます。
金剛砥にて荒砥をかけるのにも限界がありますので、アバタ状の朽ち込みが残ってしまいます。
最悪の場合、心金にまで錆が達して、お刀の価値を著しく損ないかねません。
お刀には、様々な研ぎ方があり、個々の刀身にあった研摩法を職人が選びます。
ベテランの愛刀家の中には、研摩法をご指定される方もいらっしゃいますが、一般の方は、職人のアドバイスを十分にご活用された方が、結果的にお刀にあった仕上がりになると思います。
今回は、打ち下ろしの刀身研摩以上に時間がかかってしまいましたが、良いお刀を後世に残すお手伝いができました。
当初、非専門家による加工がなされ、修復不可能か?と思われたお刀でした。
サンドペーパーか?による鎬筋の破損が甚だしく、おまけに全体に酸による腐食が認められました。
こうなってしまうと、どんなに生まれの良い刀剣でも、修復は難しいものです。
稀に、焼刃の状態を見るために、錆身刀身に酸をかける業者さんがいらっしゃいますが、肌の間から酸が浸透して深い錆を呼んでしまいます。
金剛砥にて荒砥をかけるのにも限界がありますので、アバタ状の朽ち込みが残ってしまいます。
最悪の場合、心金にまで錆が達して、お刀の価値を著しく損ないかねません。
お刀には、様々な研ぎ方があり、個々の刀身にあった研摩法を職人が選びます。
ベテランの愛刀家の中には、研摩法をご指定される方もいらっしゃいますが、一般の方は、職人のアドバイスを十分にご活用された方が、結果的にお刀にあった仕上がりになると思います。
今回は、打ち下ろしの刀身研摩以上に時間がかかってしまいましたが、良いお刀を後世に残すお手伝いができました。