年末の集中工作第二弾! 柄前が完成しました。
オーナー様のご意向は、鮫皮の黒塗りと紫の柄巻きであること。
その他のディテイルは、全てお任せいただくことになり、工作を開始いたしました。
全てお任せの拵えでは、お客様からそれだけ信頼いただいているというありがたいご依頼である反面、プロとして御刀の良さを引き出す最高の技術が要求されているというプレッシャーも感じます。
逆に、金具指定などのご依頼の場合は、ある程度バランスと使用感を調整することで作成いたしますが、全てお任せいただく場合は、拵え師のセンスと御刀の性能を最大限に引き出す能力が要求されるわけです。
まず、柄成りを考えてから刀装具の選択に移るなど、一般的な金具の選択とは順番が異なってきます。
しかも、当御刀のオーナー様は、伝統文化や工芸品に正しいご理解をお持ちのお客様なので、ますます悩みに悩みます(この時間が楽しかったりもしますが…)。
ラフスケッチを何枚も描いては破り、描いては破り…最後にたどりついた構想は、私以外に作る人がいないであろう拵えを作る!ということ。半ば挑戦的な発想から、完成したのが下の柄前です。
刀装具の形状は、肥後金具ですが、金属の下地を研ぎ出し加工した鮫皮で覆っています。
現代の拵えで、このような加工を施した拵えは恐らく世界に2つとないでしょう。
頭金具には、「山路」などと呼ばれる武士道の人生観を表現する登っては降りる山の道を表現しました。目貫には、素剣に龍の図(倶利伽羅竜)を選択。
ちなみに、柄巻きは通常の太さの柄糸ではなく、できるだけ細い柄糸を用いて仕上がりの美しさにこだわりました。
私にとって拵え製作とは、精神的な意味合いが非常に強いこともあり、作り上げた時の達成感と疲労感は想像を絶するものがあります。
というわけで、休憩!
オーナー様のご意向は、鮫皮の黒塗りと紫の柄巻きであること。
その他のディテイルは、全てお任せいただくことになり、工作を開始いたしました。
全てお任せの拵えでは、お客様からそれだけ信頼いただいているというありがたいご依頼である反面、プロとして御刀の良さを引き出す最高の技術が要求されているというプレッシャーも感じます。
逆に、金具指定などのご依頼の場合は、ある程度バランスと使用感を調整することで作成いたしますが、全てお任せいただく場合は、拵え師のセンスと御刀の性能を最大限に引き出す能力が要求されるわけです。
まず、柄成りを考えてから刀装具の選択に移るなど、一般的な金具の選択とは順番が異なってきます。
しかも、当御刀のオーナー様は、伝統文化や工芸品に正しいご理解をお持ちのお客様なので、ますます悩みに悩みます(この時間が楽しかったりもしますが…)。
ラフスケッチを何枚も描いては破り、描いては破り…最後にたどりついた構想は、私以外に作る人がいないであろう拵えを作る!ということ。半ば挑戦的な発想から、完成したのが下の柄前です。
刀装具の形状は、肥後金具ですが、金属の下地を研ぎ出し加工した鮫皮で覆っています。
現代の拵えで、このような加工を施した拵えは恐らく世界に2つとないでしょう。
頭金具には、「山路」などと呼ばれる武士道の人生観を表現する登っては降りる山の道を表現しました。目貫には、素剣に龍の図(倶利伽羅竜)を選択。
ちなみに、柄巻きは通常の太さの柄糸ではなく、できるだけ細い柄糸を用いて仕上がりの美しさにこだわりました。
私にとって拵え製作とは、精神的な意味合いが非常に強いこともあり、作り上げた時の達成感と疲労感は想像を絶するものがあります。
というわけで、休憩!