門前の小僧

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究極の侘び茶人 山科の丿貫

2014-02-16 19:45:33 | カルチャー講座
貫、へちかんと読みます。
千利休と同時代の侘び茶人で、名物道具を一切所持せず、
手取り釜ひとつで、雑炊も茶もまかなったと伝えます。

その清貧に徹した侘びは、秀吉をはじめ当時の貴顕にも
認められ、身分を越え多くの茶数奇と交わり、いくつかの
名エピソードを遺しています。

『茶話指月集』に収録された、利休との初めての出会いも
そのひとつ。

丿貫の噂を聞いた利休がその寓居を初めて訪れたところ、
表通りに面して井戸がある。
「この埃っぽい水では、とうてい茶は飲めぬな」
ときびすを返しかけた利休。そこへ奥から丿貫が、
「お待ちくだされ」
と声をかけた…。

人気漫画『へうげもの』でも取り上げられた、
歴史に残る達人と達人の出会い、名シーン。

2/20(木)銀座おとな塾講座では、『茶話指月集』より
上の段落を読みたいと思います。

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