#藤波の花……★☆ 霍公鳥 鳴く羽触れにも 散りにけり 盛り過ぐらし 藤波の花: 大伴家持 : 歌意:霍公鳥の鳴く羽に触っただけでも散ってしまった。もう花の盛りを過ぎているんだろう藤の花。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #万葉集 第十九巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
ほととぎす なくはぶれにも ちりにけり さかりすぐらし ふぢなみのはな
羽触れ (はぶれ)=はばたいた羽が触れることやで。
この歌は奈良時代の天平勝宝2年4月9日に大伴家持さんが詠んだんやで。
このころの季節は今より1か月程度ずれてるから4月はちょうど今頃なんやで。
みなさん、お元気?
霍公鳥(ホトトギス)は初夏になったら鳴き始めるんで、「あー、もう春が過ぎてだんだん夏が近くなった」って昔の人は動植物で季節を感じてたようね。
夏の初めを知らせる、霍公鳥が羽を震わせて鳴くから、その、ちょっとの震えにも花の盛りが過ぎた春の終わりを知らせる藤の花も散ってしまうっていうことやろ。
つまり、季節の入れ替わりや。
いよいよ、夏の始まりや。
そうね。