#軒の菖蒲の……★☆ つれづれと 音たえせぬは 五月雨の 軒の菖蒲の 雫なりけり: 橘俊綱 : 歌意:やむこともなく音が絶え間なく聞こえるのは、五月雨が軒の菖蒲を伝わり落ちる雫だ。
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ #後拾遺和歌集 第三巻より■□■
みんなぁ、元気ぃ~?
読み方やでぇ~
つれつれと おとたえせぬは さみたれの のきのあやめの しつくなりけり
つれづれと(徒然と)=次から次へととか変化がなくて単調な様子やで。
五月雨(さみだれ)=五月に降る雨やで
軒の菖蒲(のきのあやめ)=これはな、軒菖蒲(のきしょうぶ)って言うてな、昔の人は端午の節句に、家の軒に蓮や蓬と菖蒲の葉を一緒に束ねて薬玉を作って吊るして邪気払いしたんやで。
今では菖蒲湯(しょうぶゆ)って言うてお風呂に入れるやろ。
菖蒲(アヤメ)=菖蒲(ショウブ)と一緒で昔はアヤメって言うたんや。
寝殿造や茅葺屋根の軒先に軒菖蒲。
そこにしっとり雨が降る。
なんか、雨も美しい光景やわぁ~。