結局私は風だった

ワタリは仕事の時にナイトオブファイヤーを始めとした昔のユーロビートを聞いています。

で、ワタリが遊びまくっていた10代から20代のころクラブでガンガン流れていたのがこのユーロビートなんですが、当時はパラパラという踊りをするのが流行していました。

「ナイトオブファイヤー　パラパラ」とでも検索すると当時の振り付けが出てくるのですが、当時は誰かが決めたであろう振り付けをみんなで覚えて、その通りにするのが流行していたんです。

だから、パラパラの映像なんて見るとみんながみんな同じ踊りをしている。

みんなが同じ踊りをするということは、ワタリの目から見ると「自分はあなたと同じですよ」という意思の表れになります。
で、みんなと同じことができるのは土属性の人の特徴なんですが、本当に土属性、以下植物さんの極みです。

もちろん地の時代の極みでもあったわけで、ああ、当時のアレは土の時代の最後の狂い咲きだったんだなと。

でもね、当時の振り付け映像を見ながらワタリが思うことは「遅い！」の一言なんです。

倍速リズムって言うんですが、速い曲を踊るためにはわざと１、２で一つの振りをやるという方法があるんです。
だから普通なら8カウントで8個の振りをやるところ、8カウントで4個の振りをするんです。

これを使っていると、はた目にはすごく遅いように見えるんです。
でも、パラパラの場合は誰でも出来るように振り付けているんで、どうしても倍速リズムになってしまうんですよね。

ワタリの場合はリズムの取り方が独特らしく、大体の曲で倍速カウントなんて使わなくても踊れちゃうんです。
もちろんナイトオブファイヤーも倍速じゃない、本来のリズムで踊れます。

でもね、踊り方も早さも周りと違うからパラパラのお立ち台には乗れない。
いつもフロアーでキャッキャ1人楽しんでいる方になるんですよ。
もちろん周りが一生懸命振り付けを覚えようとしてもガン無視。
あなたもやらなきゃだめよ。なんて言われた日には、なんでそんなに遅く踊るの？ってほざく勢いだったと思います。

そう、このマイペースさ風属性の特徴なんです。

実際のところワタリはクラブには一歩も足を運ばず20代を終えました。
でも、これでよかったと思っています。
あの当時ワタリがクラブに行っていたら、きっと周りとは違うのを痛感するばかりで余計に生きづらさを感じていたと思います。

そういえばワタリがチャネラーさんの仲介でツインのメッセージを初めて聞いた時、風の声を聞けと言われたのを思い出しました。
今考えると、あれはワタリが風属性なのだとツインは言いたかったのかもしれません。