「有頂天家族」の元型のように感じました。なので、記憶で対比しつつ面白くよめました。
◯ 「鯉というものは瀧を登って龍になるというのだから、ようするに立身出世の象徴なのだよ。鯉のぼりという例もある。昔からめでたいオサカナなのだ。・・・」
(わりとよく聞く逸話ですが、覚えておきたいことなのであげてみました。)
◯ 「あ、偽電気ブラン。お噂はかねがね。飲んでみたいのです。」
(これ、実在するのかどうかわかりませんが、有頂天家族でも主要なポジションを獲得してますね。偽じゃない電気ブランは東京の上野、御徒町、浅草あたりで見かけたことがあります。)
◯ 李白氏というのが登場する。これは有頂天家族では寿老人である。三階建て電車を所有する。職業は高利貸しである。地獄に造詣が深い。
(そういえば、有頂天家族には神は登場しない。あえていうなら初詣のシーンくらいかな。ネタバレになってしまいますが、この本には登場します。まぁ、ファンタジーなのでなんでもアリなのです。)