引用すると長くなるのでお気に入りの話をかいつまんで3つ取り上げます。
◯ カムヤマトイワレビコノ命が熊野の村に入ると荒ぶる神の化身である大熊が立ちはだかり、その荒々しい霊力に一行は気を失った。熊野のタカクラジが霊夢に出てきた剣を持参すると剣の威力が、荒ぶる神の霊力を打ち負かし、一行は目を覚ました。剣の名はサシフツノ神、別名ミカフツノ神、またはフツノ御魂という。この剣は石上の神宮にある。
(昨年は奈良の石上神宮にはよく行きました。たぶん、春日大社のフツヌシも同じ祭神ではないでしょうか。)
◯ 出立にあたり、ヤマトタケルは伊勢の神宮に立ち寄って参拝した。叔母のヤマトヒメは草薙の剣と袋を授けた。
(伊勢神宮にはよく行くのでヤマトヒメはよく知っているのですが、まさか血縁にあるとは知らなかったです。)
◯ 尾津崎から三重村へ進んでヤマトタケルはこう言った。「私の足はもう、三重の勾餅のように腫れ上がってしまい、ひどく疲れてしまった」
(私が子供の頃から聞いている三重の地名の由来はこれです。三重県とか三重郡とか。実際、近くにはかつてヤマトタケルがそう言って足を洗ったという足洗池があり、伝説として伝わっています。)