ポジティブ心理学とはなんぞやという基本ですね。そして、上手く使いましょう。
◯ 幸福は科学的に競争優位性をもたらすのである。
△ポジティブ感情によって、脳がドーパミンやセロトニンといった化学物質で満たされると、それらは単に気分をよくするだけでなく、脳の学習機能をつかさどる部分の活性を高める。
△すると新しい情報が整理されやすくなり、記憶が長く保たれ、あとでそれを素早く取り出せるようになる。また神経細胞の連絡が密になり、そのために素早くクリエイティブに考えられるようになる。
△その結果、複雑な分析や問題解決がうまくでき、新たな方法を見出したり発明したりすることもよくできるようになる。
◯ 多くの子どもたちが考えつくのは、ランチに好物のゼリーが出たという程度のことだ。しかし、たったそれだけのことが、違いを生じさせる。幸福感を持った子どもたちの成果は、他グループの子どもたちの成果を大幅に上回った。与えられた作業を素早くやり遂げ、間違いも少なかったのである。
(この本には他にも例が出てきます。たった1個のキャンディーをもらったと想像するだけで医師の能力があがったとか。)
◯ 幸福優位性の恩恵を得る行動
△毎日五分間だけ、呼吸に意識を集中するといい。
△将来の楽しみを期待すると、実際にそれをするときと同じくらいに、脳の快楽中枢が活性化する。
(お気に入りの映画を見ると想像しただけで脳内のエンドルフィンが27パーセント上がるらしい。)
△(意識して)利他的な行為をすると、ストレスが軽減され、精神の健康度が高まるということが、二〇〇〇人以上を対象とした大掛かりな研究を含め、たくさんの実証的研究によって確認されている。