2月12日 (月曜日) 振替休日 晴れ
列島各地から菜の花の開花の知らせが届くころだ。
兵庫県・淡路島ではすでに咲き誇り、
花の黄色が海の青に映える。
~~~~~~~~~~~
江戸後期、この地の貧しい農家に生まれ、回船業で成功した末、
ロシアに捕らわれた豪商、高田屋嘉兵衛(たかだやかへえ)。
司馬遼太郎が「菜の花の沖」で波乱の人生を描いた。
▲嘉兵衛はロシアと渡り合い、友情を育んで日露の和解へ導く。
記録に残る嘉兵衛の言葉は小説でこう表現されている。
「愛国心を売りものにしたり、
宣伝や扇動材料につかったりする国はろくな国ではない」
▲それを思い出すのは内向きな「日本ファースト」の声をよく聞くからだ。
今年は明治改元から150年。
記念事業が進む。
それに絡めて憲法改正や戦前回帰のムードを盛り上げようとする動きが目立つ。
きのうの建国記念の日にあった行事からもうかがえる。
~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
▲司馬はエッセーの中で、中国のある寓話を引いている。
男が「壺の中」を理想郷と思い込み、そこへ入った。
ごちそうにありついたが、やがて現実世界に引き戻される。
外の世界が見えなくなる危うさ。
司馬は戦争へ突き進んだ昭和を「壺の中」にあった時代と書いた。
「日本ファースト」に通じる。
▲「菜の花の沖」にこうある。菜の花は実を結べば人の手を経て油になり、
諸国へと船で運ばれる。遠い北方の島の番屋で、
夜なべ仕事の網繕いの手元を照らすこともある。
世界はそんなふうにつながっている。
▲世界の中の日本を考えた嘉兵衛。
かの人から学ぶことは多い。
きょうは司馬の命日、菜の花忌。
==================
★嘉兵衛のことはあまり知らないが
その後の子孫の方の話が載っているが、大変だったらしい。
● 淡路島は就職した会社創業者の出身地であった。
洲本にはエナジー事業部があって、業務の関係で
何回か出張して行ってはいたが・・観光する時間などはなかった。
確かに温暖な土地で花博なども開かれていたなあ~!
この地は素晴らしい経営者が出ている!
列島各地から菜の花の開花の知らせが届くころだ。
兵庫県・淡路島ではすでに咲き誇り、
花の黄色が海の青に映える。
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江戸後期、この地の貧しい農家に生まれ、回船業で成功した末、
ロシアに捕らわれた豪商、高田屋嘉兵衛(たかだやかへえ)。
司馬遼太郎が「菜の花の沖」で波乱の人生を描いた。
▲嘉兵衛はロシアと渡り合い、友情を育んで日露の和解へ導く。
記録に残る嘉兵衛の言葉は小説でこう表現されている。
「愛国心を売りものにしたり、
宣伝や扇動材料につかったりする国はろくな国ではない」
▲それを思い出すのは内向きな「日本ファースト」の声をよく聞くからだ。
今年は明治改元から150年。
記念事業が進む。
それに絡めて憲法改正や戦前回帰のムードを盛り上げようとする動きが目立つ。
きのうの建国記念の日にあった行事からもうかがえる。
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▲司馬はエッセーの中で、中国のある寓話を引いている。
男が「壺の中」を理想郷と思い込み、そこへ入った。
ごちそうにありついたが、やがて現実世界に引き戻される。
外の世界が見えなくなる危うさ。
司馬は戦争へ突き進んだ昭和を「壺の中」にあった時代と書いた。
「日本ファースト」に通じる。
▲「菜の花の沖」にこうある。菜の花は実を結べば人の手を経て油になり、
諸国へと船で運ばれる。遠い北方の島の番屋で、
夜なべ仕事の網繕いの手元を照らすこともある。
世界はそんなふうにつながっている。
▲世界の中の日本を考えた嘉兵衛。
かの人から学ぶことは多い。
きょうは司馬の命日、菜の花忌。
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★嘉兵衛のことはあまり知らないが
その後の子孫の方の話が載っているが、大変だったらしい。
● 淡路島は就職した会社創業者の出身地であった。
洲本にはエナジー事業部があって、業務の関係で
何回か出張して行ってはいたが・・観光する時間などはなかった。
確かに温暖な土地で花博なども開かれていたなあ~!
この地は素晴らしい経営者が出ている!