日記（3.6）コラム「ライオンとガゼルと亀」

3月6日　　（火曜日）　　晴れ

京都新聞に面白いことが書いてあった。
　ライオンとガゼルと亀

グローバル経済が始まった頃、
　シリコンバレーの起業家たちは競争の激しい自分たちのビジネスを
　ジャングルのライオンとガゼルに例えていた。
　米国人ジャーナリストのＴ・フリードマン氏が書いている。


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▼ライオンは朝、最も足の遅いガゼルに追いつかないと飢えてしまう。
　ガゼルは最も足が速いライオンに勝てなければ朝食にされてしまう。
　ライオンもガゼルも、朝になったらすぐに走りだしたほうがいいと知っている。

▼生き残りをかけたライオンとガゼルの競争はますます激しくなった。
　ただ、そんな世界に入り込めない人々もいる。
　グローバル化で仕事が縮小され、経済的に追い込まれた人たちだ。

▼同氏は彼らを「亀」と呼んだが、米国で亀の存在は侮れない。
　トランプ大統領が鉄鋼とアルミニウムの輸入制限を表明した背景には、
　外国からの安い鉄鋼に影響を受ける勢力へのおもねりがあろう。

▼高関税で輸入をブロックして亀たちを守る。
　分かりやすすぎる保護政策だ。
　そうすることで、自国製品の競争力は向上するのだろうか？

▼フリードマン氏は
　「経済が弱いほど、極度に単純化された解決策が民衆を引きつける」
　とも記す。


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　●ライオンとガゼルの激しい競争は困るが亀の足腰を鍛える
　　手助けをするのも政治の役割だ。

　米経済は首をすくめるほど弱いのか。
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日記（3.6）メークアーティスト

3月6日　　（火曜日）　　晴れ

昨夕から急に風が強くなって。一晩中雨戸などに吹き付ける。
結構、うるさい音。
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昨日アカデミー受賞があった。
メークアーティストとして、
ハリウッドで引っ張りだこだった>辻一弘さんが受賞した。



GettyImages（左から）サム･ロックウェル、フランシス･マクドーマンド、アリソン・ジャネイ、ゲイリー・オールドマン
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”辻一弘”さんが言う
海外で仕事がしたかったら、
自分で方法を見つけて飛び出せ！　
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随分前の日本人の有名俳優のこと
千葉県の網元の家に生まれ、明治の終わりに渡米した早川雪洲は、

日本人国際スターの草分けである。
もっとも、第二次大戦中にパリで消息不明となった。
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　▼ハリウッドに復帰するきっかけを作ったのが、
　『カサブランカ』で大スターとなったハンフリー・ボガートである。
　東京を舞台にした映画で、少年時代からあこがれていた雪洲との共演を望んだ。
　戦後まもなくに発見されていなければ、
『戦場にかける橋』での名演も見られなかった。

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　▼メークアーティストとして、ハリウッドで引っ張りだこだった辻一弘さんは、
　２０１２年に映画の仕事から離れた。「君が引き受けてくれなければ出ない」。
　現代美術家として活動していた辻さんにメールを送ってきたのは、
　『ウィンストン・チャーチル』で、
　チャーチル英元首相を演じることになった名優のゲイリー・オールドマンさんである。

　▼辻さんは、迷いながらも引き受けた仕事で見事アカデミー賞に輝いた。

　雪洲が届かなかったオスカー像を手にして、
　主演男優賞のオールドマンさんと喜びを分かち合った。
　チャーチルと似ても似つかぬオールドマンさんを、
　どのように変身させたのか。今月末に公開される映画で確かめるのが楽しみである。
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　▼京都市出身の辻さんは、『スター・ウォーズ』で映画の世界にあこがれ、
　高校生の頃から、特殊メークを志す。
　第一人者のディック・スミスさんに手紙で教えを請いながら独学を続けた。
　本場で力を試したい気持ちが募り、２７歳で渡米する。

　▼雪洲は『武者修行世界をゆく』と題した自伝を残す。
　「海外で仕事がしたかったら、自分で方法を見つけて飛び出せ」。
　　辻さんも帰国するたびに、内向き傾向が強い若者にハッパをかけ、
　　武者修行を勧めている。
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★どうして、あのようにメークできるのか？不思議だ。