ヤンキース、投手を補強

ヤンキースは、フロリダ・マリーンズのＦＡ「カイル・ファーンズワース」投手と契約したと発表した（３年総額２１億円）。ファーンズワース投手は’０５年タイガースからブレーブスへ移籍、ブレーブスではクローザーで、１０セーブ、防御率１．９８をマーク。１００マイル（１６１Ｋｍ）の速球がある。ヤンキースでは、クローザー「マリアーノ・リベラ」の前、ＦＡで抜ける「トム・ゴードン」の後釜を予定している。
「勝利のためなら、中継ぎ（セットアッパー）でもなんでもやるよ」と、うれしいコメント。

一方、凋落のフロリダ・マリーンズは、赤字財政に苦しみ、主力一掃に乗り出した。３年連続でゴールドグラブ賞に輝くルイス・カスティーヨ二塁手（３０）を２日、若手２投手との交換でツインズに放出。今オフ早くも４人目の主力放出となった。他にもロデューカ捕手、ピエール中堅手のトレードに積極的で、４０００万ドル（約４８億円）もの人件費削減に動いている。（前年の半分以下となる）
　２年前に世界一に輝いた面影はない。平均観客数はリーグワースト２位に沈み、新球場建設計画は頓挫した。来季も収入が見込めないため、大リストラは終わりそうにない。メジャー３年目で年俸調停権を得る先発左腕ウィリスとカブレラ外野手を除けば、高年俸選手は一掃される。
　来季予想される総年俸は２５００万ドル（約３０億円）は、ヤンキース、アレックス・ロドリゲス内野手１人と同額だ。今季３０球団で最下位だった、野茂投手の２００インニングーインセンティブ、７０００万円を払うのをためらって解雇したデビルレイズをも約５００万ドル（約６億円）も下回る低水準。計画通りに進めば、野手のレギュラーはカブレラしか残らない。財政負担は軽くなっても苦戦は免れない。来季から指揮を執るジラルディ新監督は「１９歳ばかり集まっても気にしないよ。若手はハングリーだし疲れを知らないから」と自分を慰めるように話した。
今日、ソフトバンクの王監督兼ＧＭは、ＭＬＢから投手を補強すると発表した。財政難にあえぐ数球団では、巨人やソフトバンクの総年俸を下回るので、投手も余ってくるでしょう。マリーンズが１９歳ばかりでも、育てて売るサッカーのような仕組みを作るかも。
日本の数人がポスティング制度でＭＬＢ入団を望んでも、実力のない数人は２０００万円程度でも（新庄や吉井のように）渡る覚悟は必要だ。どうします？２億２０００万円の井川投手。そして、活躍すれば１０億円は目の前なんですが・・・。（最初の契約では２～３年だが、契約完了時にＦＡ権を得る契約が一般的だ）