日向ぼっこ残日録

移り気そのままの「残日録」

ニュースにならないニュース

2005年12月12日 19時45分09秒 | 残日録
今日、新聞休刊日(朝刊)であった。夕刊を注視したが、「前原誠司」民主党代表の、アメリカと中国訪問について、重大な発言や演説があったのに、ニュース報道されなかった。弱小政党となって、インパクトがなくなったかな?

アメリカ追随演説は、小泉首相が民主党併合を画策したのを頷かせる以上にバカ発言であった。日本防衛に「中国脅威論」を持ち出し、中国の防衛拡大策を牽制し、アメリカと共に「シーレーン防衛」を高らかにうたった。小泉首相は、靖国神社問題で物議をかましているが、「中国脅威論」は述べたことはない。これが外交なのだ。外交のノウハウ(押したり引いたりの駆け引き)が全くない。直情型の子供の意見のようなものだ。それも、北京に行く前というタイミングにだ。中国が、弱小政党と軽く見たか、会談した「唐家璇」国務委員(閣僚ではない)に、「軍事専門家とお話しなさい」と子供の使いのように、いなされた。恥ずかしい次第だ。
中国は、「米中関係は良好だ。問題は、中日関係だ」と軽くあしらわれた。なにか、喧嘩を売りに行ったようで、それでも相手にされず、酔客のたわ言のように扱われたのは、政党代表の立場をわきまえていないようだった。

日本国民にとっても、二大政党どころか、選びようのない不毛の政治が、そこまで来ているようで、空しい気分が体中を支配した。各メディアもこのニュースを報道しなかったのは、日本国民にとって、むしろ幸せとも言える。