おはようございます。
第8話目は、僕自身が友人たちと体験した話。
毎年というわけではないのだが、よく友人たちとF県W湾までテントを持って海水浴に行く。
自分たちの場合、昼の道路渋滞を避けるため、深夜に出発して日が昇る前に海水浴場に着くようにスケジュールを組む。
そのある年の海水浴も同様に夜明け前に海水浴場に着いたのだが、生憎いつもの所は一杯で駐車場に車が止められなかった。
仕方なく違う場所を探したがどこも一杯、もしくは夜中のため駐車場が開いていなかった。
そのある年の海水浴も同様に夜明け前に海水浴場に着いたのだが、生憎いつもの所は一杯で駐車場に車が止められなかった。
仕方なく違う場所を探したがどこも一杯、もしくは夜中のため駐車場が開いていなかった。
あちらこちらを探しまくった挙句――。なんと1台も車が止まっていない場所を見つけた。
幸運にも駐車場からすぐに砂浜になっていて、しかも他の客が全くいなかった。
「ラッキー」
と思いながら、僕たちは荷物を降ろして砂浜にビニールシートを敷いた。
幸運にも駐車場からすぐに砂浜になっていて、しかも他の客が全くいなかった。
「ラッキー」
と思いながら、僕たちは荷物を降ろして砂浜にビニールシートを敷いた。
テントは夜が明けて明るくなってから立てればよいということになって、そのまま砂浜で缶ビールで宴会を催したのだが、深夜の強行軍だったので、そのうちみんなそのまま寝てしまったのだ。
翌朝、起きると体中の間接が痛いし、頭も重たい。その時は二日酔いか風邪なのかとも思ったが、友人全員が同じ症状なので、どうも違うらしい。
体の不調を訴えながらもテントを張ろうとしたら、なんと砂浜の横に墓地があったのだ。
自分たちは墓地をバックにして酒盛りをしていたのだった。
自分たちは墓地をバックにして酒盛りをしていたのだった。
駐車場が空いていたのは、そこは墓地に墓参りに来る人のための駐車場だったからで、道理でその砂浜に他の客が誰一人といないはずである。
僕たちは直ちにその場所離れようと荷物を車へ戻し出発しようとしたのだが、あろうことか、車を運転してきた奴が
「車の鍵を落とした」
と、いうじゃありませんか。
「なんですと!!」
などと文句をいいながら、仕方なく手分けして探すことになったのだが、いっこうに見つからない。
「車の鍵を落とした」
と、いうじゃありませんか。
「なんですと!!」
などと文句をいいながら、仕方なく手分けして探すことになったのだが、いっこうに見つからない。
砂浜を半日かかっても見つからず(今、考えるとJAFを呼べば、こんな苦労しなくともすんだと思うのだが)、捜索範囲を広げようということになった。
さらに探すこと1時間――。見つかった。ただし墓地の中で・・・。
鍵を落とした本人は青い顔でふるえながら
「俺、絶対、墓地なんか入っていない。そもそもここに墓地があったなんて知らなかった」
と。
「俺、絶対、墓地なんか入っていない。そもそもここに墓地があったなんて知らなかった」
と。
他の連中も感ずるところがあってなのか、しばし沈黙――。
そこで僕が
「酔っ払って、覚えていないだけだろ~」
と茶化して、その場を収めたのだが、
みんなの体調不良の原因は、たぶんその砂浜の横が墓地だったことに関連するみたいだ。
「酔っ払って、覚えていないだけだろ~」
と茶化して、その場を収めたのだが、
みんなの体調不良の原因は、たぶんその砂浜の横が墓地だったことに関連するみたいだ。
そして直ちに場所換えをした。
それが心霊現象なのかどうか、全く分からないが、知らないということは怖いことなのだと実感した不思議な話でした。