おはようございます。
昨日はブログを更新できませんでした。某公営放送局の「日本怪談百物語」を最後まで見てしまいまして、終わったのが午前4時でした。それから床に就いたものですから、気がついたら夕方でした。
閑話休題――。
今回はお約束の箸休め(コーヒーブレイク)の2回目。巷は夏休みなので、これに因んだ話題。
今回はお約束の箸休め(コーヒーブレイク)の2回目。巷は夏休みなので、これに因んだ話題。
自分が小学校の低学年の頃、僕らの学校では、夏休みになると「ラジオ体操」があった。
早朝から近くの公園に集まってラジオに合わせ、体操を踊る……、もとい体操をしました。
早朝から近くの公園に集まってラジオに合わせ、体操を踊る……、もとい体操をしました。
ラジオ体操に参加するとカードにハンコを押してもらって、それを休み明けに学校に提出するというもの。
そんなある時、ラジオ体操が終わって皆が集まると、
「今日の夜、肝試しをやろうぜ」
ということになった。
「今日の夜、肝試しをやろうぜ」
ということになった。
その後、怪談話に花が咲き、大いに盛り上がってから解散となって家路についたのだが……
ひとりで家に向かって道を歩いていると、道路に500円玉が落ちていた。
「ラッキー」
などの思いながら、拾うと躊躇なく着服した(よい子は真似をしてはいけません)。
「ラッキー」
などの思いながら、拾うと躊躇なく着服した(よい子は真似をしてはいけません)。
小学校低学年の自分にとって500円は大金でした。
喜び勇んでお手玉のように宙に放りながら歩いていると、突然、空中で500円玉が消失してしまったのです。
下に落ちた形跡はない。落ちたときの音もしなければ、道路を転がった感じもしなかった。
忽然と消えてしまったのだ。
下に落ちた形跡はない。落ちたときの音もしなければ、道路を転がった感じもしなかった。
忽然と消えてしまったのだ。
探しました。
せっかくのラッキーをみすみす手放すことは出来ません。血眼になって辺りを探索したのですが、見つかりませんでした。
せっかくのラッキーをみすみす手放すことは出来ません。血眼になって辺りを探索したのですが、見つかりませんでした。
「なんてアンラッキー」
がっくり首を垂れて家路につきました。
と、その時――
誰か、自分の背中を引っ掻く人がいるでありませんか!
誰か、自分の背中を引っ掻く人がいるでありませんか!
咄嗟に振り返り、辺りを見回しましたが、誰もいません。
「気のせいか?」
と思って、再び歩きはじめると、さらに背中を引っ掻かれました。
「どひゃ~。気のせいじゃない。誰か後ろにいる!!」
「気のせいか?」
と思って、再び歩きはじめると、さらに背中を引っ掻かれました。
「どひゃ~。気のせいじゃない。誰か後ろにいる!!」
後ろを振り返るが、やはり誰もいない。気配さえ、全くない。
背中を引っ掻かれた時、思わず手を背中に回したのですが、その手に当たる物がある。
シャツをめくり取り出すと先程の500円玉だった。
シャツをめくり取り出すと先程の500円玉だった。
放り投げた500円玉が偶然にもシャツに入り、背中に張り付いていたのだった。
しかし、何という偶然なるタイミングなのか!
たまたま投げた500円玉が背中に入り、しかも一気に下まで落ちるのではなく、まるで人に引っ掻かれたと思わせる感じで、背中を伝って落ちるとは――
相手が幽霊じゃなくて、ホッとしたような、残念だったような……
しばらく笑いのツボにハマって、その場で笑いこけていました。
通行人が見たら、そっち方が怖いと思ったかもしれません。
通行人が見たら、そっち方が怖いと思ったかもしれません。