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第十二夜 怪談 深夜のトイレ

2009-08-19 07:25:38 | 不思議夜話
 おはようございます。


 第12話をおくります。


 これは僕の友人H君のお父さんが子供の頃に体験した話。


 H君のお父さんは、子供の頃、山奥の田舎に住んでいて、その家のトイレは家の外にあった。
もちろん水洗トイレでなくて、汲み取り式だった。(いわゆるボッチャントイレというやつ)


 ある深夜にH君のお父さんはオシッコがしたくなって目が覚める。
トイレは家の外であるのだが、朝まで我慢できなかったので、怖いながらも行くことにした。


 早くすませてしまおうと、トイレに急いだが、先客がいた。



男子用の便器に誰かが立っている。背を向けているが、とても背が高く、トイレの天井に頭がつきそうなのだ。2メートルくらいはありそうだ。


 でも、おかしい。家族にそんな奴はいない。いくらトイレが外にあっても、赤の他人が来ることなど有り得ない。


 しばらくH君のお父さんは待っていたのだが、その大男は一向にその場から動かないので、恐る恐る近づいて顔をそっと覘いて見たのだった。


 すると、その大男の顔がない!
目も鼻も口もなく、顔があるところが真っ黒だった。


 F君のお父さんは驚いたなんてものじゃない。
それまで我慢していたオシッコを漏らしてしまったほどである。


 そして、そのまま家に逃げ帰り、朝までふとんの中で震えていた。


 翌日、ことの次第を懸命に話したのだが、母親にこっぴどく怒られたことはいうまでのなかった。
「いい歳して! オネショするなんて!!」


 そんな不思議な話でした。



 実は、今回の12話は、違う話を載せるつもりでした。
しかし、まだ載せるべきでないということなのだろうか?


 記事をアップする途中でパソコンが原因不明のリセットがかかった。


 こんなことは有り得ない。通常、パソコンがリセットした場合、エラーログが残るはずだが、そのログが一切残っていない。


 よって急遽、話を差し替えたのだ。
今日載せるはずだった話は、日を改めることにする。
 ちなみにタイトルは「怪談 幽霊屋敷」である。