黒部信一のブログ

病気の話、ワクチンの話、病気の予防の話など。ワクチンに批判的な立場です。現代医療にも批判的で、他の医師と違った見解です。

予防接種を受けない方へⅢ

2014-06-10 10:12:15 | 健康・病気

まず、私と同じ考え方の医師はほとんどいません。予防接種に批判的でも、病気と人間の関係についての考え方が違います。予防接種に批判的な医師は、少数ですがいます。私が、昔、小児科学会で改革運動をした時の仲間で、ほとんど高齢化し、若くても50歳代です。しかも、当時関東から九州までしか広がらなかったので、東北、北海道にはいません。しかも、改革運動が終焉して、大学を追われ、ばらばらになり、その後も運動を続けている人も、つながりがなくなり、連絡が取れなくなりました。予防接種に批判的な医師は、雑誌「ちいさいおおきいつよいよわい」に書いているか、ワクチントーク全国(HPあり)にいます。でも全く同じ考え方とは言えませんが。

 予防接種をうけない時に、いろいろ干渉されますが、それを乗り越えても、まだ問題が残ります。一つは、かかった時の対策です。まず解熱剤の問題があります。この問題も、その内に書きますが、熱は感染した細菌やウイルスの繁殖を抑えるために、自分の体の脳にある体温調節中枢が指令を出して、熱が出ているのです。それを解熱剤は、ブロックして、熱を下げているのです。ですから、自然免疫を抑制しているのです。解熱剤は、どんなことがあっても使わないでください。

 解熱剤の最大の副作用は、ライ症候群とライ様症候群で、症状としては急性脳症か急性脳炎です。私は、麻疹、手足口病、インフルエンザ、DT二種混合予防接種後などの熱に解熱剤が使われて、脳炎を起こし、死亡したり、後遺症を残して訴訟を起こした人を見てきました。国立埼玉病院時代以後、解熱剤を使わないように勧めてきました。それで問題が起きることはありません。

 予防接種を受けない時に問題となるのは、麻疹脳炎ですが、これは解熱剤を使わないことで、なる確率は大幅に減ります。風疹は、妊娠中にかかることで胎児が先天性風疹症候群にかかることです。これは、妊娠する前に風疹抗体を調べて、抗体がなければワクチンを接種するしかありません。風疹にかかっていないか、ワクチンをしていなければ、直接ワクチンをしても構いません。これは女性だけです。おたふく風邪は、大人になってかかると男性は、20~30%の人が片側の睾丸炎になり、痛いのが特徴で、ひどいと入院する羽目になります。精通と言って、精子ができる年齢になったら、覚えやすくするなら、中学入学までにかからなかったら、ワクチンを受けておきましょう。水ぼうそうも同じで、大人ではひどくなりますから、中学入学前に受けておきましょう。ジフテリアは、存在していないし、かかったとしても抗生物質で治療できますから問題はありません。百日咳は、接種しても70%の有効率ですし、今世界的に大人で流行して問題になっています。しかし、乳児期を過ぎたら、死ぬことは無くなりますので、つまりかかって早いうちに適切な抗生物質(マクロライド系)を飲めば、重症化が防げ、咳も100日続かず、1か月でおさまります。軽いかぜの症状が数日続き、ある晩、突然ひどい連続する咳が始まり、息がつけず、咳がおさまるとフーッと息を吸います。これが特徴で、乳児は、息がつけずに顔を真っ赤にし、ひどいとチアノーゼになり、もっと進むと顔を真っ黒にし、死亡します。コンコンコンという咳き込みとその直後に息をつくことが特徴ですが、成長すると典型的ではなくなり、長引く関となります。そうなると、診断が難しくなります。破傷風は、まずあごが開かなくなり、救命救急センターに行かないと死ぬ病気ですから、ワクチンを勧めます。今は毎年100人くらいがかかり、10人くらいが死亡しています。

妊娠後期に水痘やおたふく風邪、麻疹などにかかり、新生児が生後7日以内にかかっても大変です。小児医療センターの感染症科にかかり、発病予防をしないと死に至ることがあります。女性は、妊娠する前には、抗体検査はしていた方が安全です。

 結核は、周囲の大人の結核対策が必要です。主に50歳以上で、特に70歳以上がほとんどです。家族内感染が70%ですが、学校などの集団感染もあります。大人で咳が二週間以上つづくか、三日以上の発熱では、検査しましょう。中学生以上は、発病するとうつりますが、小学生以下は子どもからこどもへはうつりません。感染しているかどうかは、ツベルクリン反応で検査します。強い陽性になったら、予防的に抗結核剤を予防的に飲みます。この方式で、アメリカはBCGをせずに、日本の十分の一以下に減らしたのです。

 最近登場したヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンは前に述べたように、常在菌ですから、叱らずのびのびと子どもを育てると、かかりません。B型肝炎は、普通にかかれば、一か月で治りますし、重症化するのは免疫が低下した時だけです。インフルエンザワクチンも、日本脳炎ワクチンも、効きませんから、接種してもかかります。軽く済むということはありません。かからなかったり、軽く済んだ人は抵抗力があるからです。子宮頸がんワクチンは、がんのワクチンではありません。検診をすればよいです。ワクチンをしても検診は欠かせません。ロタウイルスは、感染した時に、吐いている間は飲ませないことです。吐いてもいいから飲ませなさいというのは、間違いです。その為、重症化し、死亡した子どもたちを見てきました。早いうちに飲ませずいると、脱水が軽いうちに飲めるようになりますが、それについては詳しい話が必要になりますから、詳細は省略します。私の本でも読んでください。

 ということで、現在は多くの病気には対策や治療法があります。それが受けられない発展途上国では必要でしょうが、現代の日本では、子どもの病気の時に親が休暇をとれるような北欧社会のような国にするべきです。選挙の時に、その権利を行使して下さい。


予防接種を受けない方へⅡ

2014-06-07 17:03:24 | 健康・病気

 予防接種を受けないと、現代社会では、いろいろと干渉されます。

 こんな状態になったのは、数年前の新型インフルエンザ騒動以来です。インフルエンザを怖い病気だと宣伝したのは、そう言っている医学者特に小児科医を主とした予防接種の専門家と称する人たちとそれに乗った政府、厚生労働省の課長クラスたちで、それをマスコミが広げたのです。インフルエンザウイルスは、賢く生き残る為に、5~7日で体内での繁殖を止めてしまいます。なぜなら、かかっている人が死んでしまったら、一緒に死んでしまい、子孫を残せないからで、子孫を残し繁栄するには、適度に繁殖して歩きまわらせ、ばらまいてもらうことが必要だからです。ですから滅多に死ぬことはありません。抵抗力のない人、免疫抑制剤を使っている人などで、普通の人は3~5日、まれに7日の熱を解熱剤を使わずに我慢して、冷やすだけにしていれば、ワクチンもタミフルやインフルエンザの薬も解熱剤も要らないのです。

 しかし、熱は下げなければいけないなどという間違った考え方が、医師を先頭にして世間では氾濫していますから、解熱剤を使い、早く治そうとタミフルやインフルエンザの薬を使い、予防しようとして効果のないワクチンを打っているのです。インフルエンザが大流行しても、かかるのは国民の25%くらいと政府は予測していますから、全員がかかることはありません。ふつうの流行時は10%くらいの人がかかって終わります。

 では、鳥インフルエンザが人間に流行したらどうでしょうか。確かに、初期にかかる人たちは犠牲になり、死ぬ確率は高いかもしれませんが、先ほど述べたように、死んだら感染しませんから、死なないで済んだ人から感染するので、人から人へと感染すると、俗説と異なり、かえって軽くなります。そうしなければ、インフルエンザウイルスの生存ができなくなり、流行は終わります。軽く済むようになるから、流行が続くのです。ですから、流行が始まったら、できるだけ外出を避け、過労を避け、神経質にならずに家の中で楽しんで下さい。千夜一夜物語のように、ペストを避け家の中で話を楽しんでいるとかからずに済むのです。時間が経てば軽くなっていきますから、かかっても治るようになります。これが、病気の歴史なのです。

 このことを、知ってか知らないでか、俗に言う専門家たちは、危険性をあおるのです。初期にかかって貧乏くじをひいた人は、運が悪かったのです。運命と思って下さい。そのお蔭で多くの人が助かるのですから。まさに救世主かも知れません。こんなことを言うとひんしゅくを買うかもしれませんが、これが真実です。新型インフルエンザが日本に入って来た時に、高校生がかかりましたが、その時の調査で、かかっていたが発病しなかった人が少なからずいたのです。あの時の流行は、騒ぐほどのものではなかったのです。だって最初に発見された人は、死ななくて回復しました。

 そんなことがきっかけとなり、ワクチン騒ぎとなり、効かないワクチンを大量に日本が買占め、使わずに買い戻させたり、廃棄処分にしたりしたのです。これが外国のワクチンメーカーに借りを作り、その結果、日本での治療実験をせずに、いくつかのワクチンを導入しました。それが、ヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、そして最大の問題の子宮頸がんワクチンです。子宮頸がんワクチンは、本当はがんのワクチンではなく、パピローマウイルスのワクチンで、パピローマウイルスは、イボを作るウイルスの仲間で自然治癒率の高いウイルスなのです。しかし、子宮頸がんワクチンを再度勧奨しようと政府はしています。というのは、既に、海外にワクチンを依存したために、国際的な政治問題化してきているためです。日本政府だけの判断で決められず、対外交渉が必要になってしまったのです。

 まあ、そんなことでワクチンが、法律では勧奨するだけなのに、半強制的になり、しかも小児科医は、子どもの減少と、子どもの病気の減少で収入が少なくなり、ワクチンを収入源にするようになったのです。小児科だけでなく、老人のインフルエンザワクチンも肺炎球菌ワクチンも同じ理由です。

 それを何とかするには、ワクチンを選別して、できるだけ有効性の高い、安全性の高いものだけに、しぼりこむ運動をしなければなりません。決して、完全なワクチンも全く安全なワクチンもありません。これは過去にアメリカ小児科学会の予防接種委員会が出した勧告です。そして、過去に、小児科学会の造反が行われた時期に開かれた日本の予防接種委員会もそういう立場をとったことがありました。今は違いますが、その時に、効かないワクチンの代表とされたのが、インフルエンザワクチンと日本脳炎ワクチンだったのです。続く。


予防接種を受けない方へ

2014-06-04 11:00:51 | 健康・病気

予防接種とは
予防接種はジェンナーの種痘から始まりました。そしていろいろなワクチンが開発され、抗生物質と共に、魔法の弾丸つまり何でも打ち抜く弾丸、何でも効く医療法と考えられてきましたが、既に1970年代にイギリスの科学者のバーナード・ディクソンは、特定病因論が既にその限界に達し、魔法の弾丸もその効果に限界が出てきたと警告を発しています。(「近代医学の壁」岩波現代選書)

病気になぜかかるのかという病因論は、近代の細菌学の発展から、特定の原因によって発病するという「特定病因論」が、主流となりましたが、それでは説明がつかないことも多いです。
 ヒポクラテス学派は、病気の原因は環境にあるとの考えから、病人のいる環境を重視して来ました。ヒポクラテスの考え方は、その後イスラム医学に受け継がれ、西欧に回帰し、特定病因論の繁栄の中でも、少数派として残ってきました。近代では、ドイツの病理学の巨匠ウィルヒョウに代表され、その後イギリス、フランス、アメリカへと進み、アメリカのロックフェラー大学医学部環境医学の教授で国連の環境委員会のアドバイザーを務めたルネ・デュボスが、「人間と適応」(みすず書房)の中で、病原環境論もしくは適応説というものを述べています。

 私は、その本に出会い、考え方が変わりました。人間が環境に適応できない時に病気になるという説です。すべての病気に言えることです。私は、その説を臨床の場で実践して来ました。というのは、その説を支持しているのは、世界でも、基礎医学者や精神科医に多く、身体疾患を診療する臨床医にはほとんどいないからです。私は、その説を支持するようになってから、大きく考え方が変わり、それを臨床の場に生かしてきました。一番効果があったのは、アレルギー性の病気です。特に子どもの病気は、初期が多いので、治りやすいです。大人の環境を変えるのは難しく、軽くはできますが、治すことはなかなか難しいです。生後4か月以内の乳児のアトピー性皮膚炎や喘息様気管支炎は、うまくいけば一か月で治ります。できるだけ初期の内に対策を立てれば、治るか軽減化できます。それは環境を変えることです。

 環境には、自然環境、社会環境、心理的情緒的環境があります。これらにうまく適応できれば、病気にかかりません。そして自然環境の中に、細菌やウイルスがあります。かかっても軽く済む人と重症化する人がいますが、それはその人の社会的ないしは心理的環境に問題があるからです。ワクチンも抗生物質も無い時代に、ヨーロッパに300年間続いたペストは終焉しました。ペスト菌が見つかったのは、中国でした。つまり、ヨーロッパの人々とペスト菌の適応関係が出来上がったから、発病しない病気になったのです。私が、日本脳炎ワクチンの廃止を主張しているのは、日本人と日本脳炎ウイルスとの適応関係が出来上がったから、発病しない病気になったのです。と言っても、すべての人が発病しないわけではありません。抵抗力の低下した人は、特に遺伝的に抵抗力を持っていない高齢者に発病することがあります。
   ほかのウイルスでもそうで、麻疹も風疹もおたふくかぜも水痘もそうですが、まだ適応関係が不十分でかかってしまいますが、昔に比べたら弱い病気になっています。しかし、これらの病気は、特定病因論を支持している多くの医師によると、昔と同じ経過を取ることを予想され、社会的に取り上げられ、社会的な制裁を受けたりすることがあります。これらの病気がある日突然発病するのは、健康保菌者がいる筈です。つまりかかっても発病しないが、菌を出していて、それに免疫のない人が発病するのだと考えられます。O-157事件は典型的です。また妊娠中にかかって、胎児が先天性の病気になるのも同じで、すべての人がなる訳ではないことに、現代医学では説明できません。

 しかし、だからと言ってワクチンを受けないと、例えば破傷風でもかかって命を落とすことは、救命救急センターへ行けば無くなりましたが、それができるかどうかによっても左右されますし、大変な思いをします。お金もかかります。私の祖母が、戦争中破傷風にかかり、たまたま母の伯母が医師であったことと、母の兄が元外交官でしたことで、破傷風の抗血清を入手でき、助かり、89歳まで生きました。私は当時四歳でしたが、鮮明に祖母の病気を覚えています。それ程大変です。ですから、破傷風のワクチンができた時に、父が小児科医でしたので、確か中学時代だったと思いますが、接種しています。

 ほかの病気でも、軽く済めばいいですが、その時の体の状況や環境によって変わりますから、ある程度のワクチンは勧めています。しかし、最近登場したヒブワクチン、肺炎球菌ワクチンは、のびのび育っている子はかからないか、かかっても軽く済みます。その育て方は、私のブログ上を検索してください。というのは、乳幼児の5~15%の子どもののどに常在することが判っています。

 すべてワクチンを拒否している人たちも、アメリカにはいます。その人たちだけで社会を形成し、自給自足の生活をしているのです。それができない日本では、すべてを拒否することは、難しいのではないでしょうか。選択して、安全性が高く、有効性が高いものだけをすることをお勧めします。続く。


漢方クリームのステロイド含有について

2014-05-21 11:52:09 | 健康・病気

今、ある診療所から出された(処方されてではありません)自費負担の漢方クリームに強力なステロイドホルモンが含まれていたことが判りました。

 ステロイドの使用方法の説明をしない医師が多いために、ステロイド恐怖症になっているアトピー性皮膚炎の方たちが、漢方と聞いて、安全だろうと思い、しかももらう時にステロイドは入っていないでしょうねと念を押してもらっていたようです。

 現在、共産主義社会が崩壊した中国とベトナム(これは確実な情報)と、同様の他の国々も類推されますが、今までは国が生産していたり、販売していましたから、法律がなくても、問題が起きなかったのですが、急速に資本主義化した為に、法律の整備が遅れ、どんな薬でも、生産、販売ができるようです。私の友人は、ベトナムの薬販売業者(薬局に関する法律の存在も不明)から、ステロイドでも、抗生物質でも、何でもあらゆる薬を販売していると聞きました。日本や先進国では、医師の処方箋がないと変えない薬が多いですが、そんなことはないとのことでした。ですから、海外旅行へ行った時に、知らない薬を買わないことです。私たち医師でも、化学薬品名を聞いても判らないことは、多々あります。よく効く漢方薬と言われた薬に、ステロイドが入っていたこともあります。

 日本の薬は、日本の法律で規制されていますが、個人輸入された薬品の規制が、日本の法律でできていないようです。ですから、個人輸入で日本にないワクチン、例えばMMRワクチンを接種している小児科医もいます。またにきびによく効くビタミンAの軟膏も、日本にはなく、美容外科などで自費で売られているようです(世界でないのは日本くらいだと思います)。これらは、むしろ日本にもあった方がよいものなのですが、日本での処方、販売には、治験という枠がかかり、少なくとも望まれている薬が40種類くらいあると思います。しかし、世界的に有効性が認められているものは良いですが、そうでない薬もあります。また、日本の規制は厳しいので、ワクチンの輸入も、日本人の治験で安全が確かめられないと、認められていなかったのに、新型インフルエンザワクチン以降、ずるずるとヒブワクチン、肺炎球菌ワクチン、子宮頸がんワクチンなどが、輸入を許可され、使用され、副反応が問題になっています。日本での使用が慎重であったアジュバンドのアルミニュウムが多く含まれていて、問題化している疑いがあります。

 それはともかく、これだけ国際化され、海外旅行も多く、海外で入手する薬や、インターネットでの販売での購入する薬は、注意が必要です。今回は、日本の診療所が、多分個人輸入して、しかも中国人の医師が出して(処方ではなく)います。

 教訓①漢方と安易にとびつかないこと。特に日本製でないものは安全性が判らないです。また日本製の漢方薬でも副作用があるものがありますが、知られていません。漢方の専門医は、日本でも数百人です。②日本人の医者でも、平気で嘘をつく医者は少なくないこと。医療過誤事件の裁判で、大学教授が学会では言えないようなことを鑑定書に書いたりしています。③海外と日本の事情は違うので、あらゆることで、しっかり確かめないと危険なこと。日本人は、安全を求めて、個人の自由を政府に売り渡していると、世界の人たちは言っています。④ステロイドでも使い方次第であり、私は、アトピー性皮膚炎にステロイドホルモン軟膏を使っていますが、使い方を詳しく説明し、守ってもらいます。そうすれば、心配するような副作用は起きません。すべての薬には、副作用があります。無い薬は、ビタミンCくらいでしょうか。⑤よく効く薬には、副作用はつきものです。例えば、抗生物質、ステロイドホルモン、ワクチン、抗がん剤、放射線治療などなど。それを上手に使いこなすのが、上手な医者なのですが、最近の医者は、あまり信用できなくなりました。私自身も、かかる医者は、信頼できる友人の医者に、彼の専門の範囲内で信頼できる医者を紹介してもらいます。

 今回は、医療過誤ではなく、故意の犯罪的な行為(詐欺行為)だと思います。

 私は、漢方の研究を少ししましたが、子どもへの適応が少なく、しかも有効性の確たる証明がなく、費用も高く、使っていません。希望すれば、処方はします。しかし、私が尊敬する、昔アリナミンがいろいろな病気に効くと宣伝され、それを効かないことを証明した、故元東大医学部の内科講師であった高橋晄正先生が、研究され、有効性がないとの結論を出されました。また厚生労働省は、漢方薬を保険適用にする時に、西洋薬では必要な治療実験を求めずに承認しています。ですから、有効性の証明がないままに使われている薬です。しかし、大きな副作用が出ていないので、問題になっていませんが、前述のように、少なからぬ副作用は出ています。ある研究で、漢方が効いたとの報告がありましたが、私とその仲間は、薬を使わずに経過を見ていたら、同じ結果を得ましたので、信用していません。そんなことも、昔ありました。

 残念ながら、日本の医療は、先端医療では進んでいても、一般的な医療水準は、韓国以下ですから、医者をそんなに信用してはいけません。おかしいと思ったら医者を替えましょう。


日本脳炎ワクチンでまた死亡

2014-05-21 10:17:55 | 健康・病気

日本脳炎ワクチンで死亡、「否定できない」(2014年05月19日)
   日本脳炎ワクチンの予防接種を受けた後に死亡した女児について、専門家の調査会がワクチン接種と死亡との因果関係を「否定できない」としていたことが19日、分かった。厚生科学審議会の検討部会と薬事・食品衛生審議会の調査会の合同会合に報告されたもので、日本脳炎ワクチンの死亡報告は極めてまれなため、厚生労働省は詳細な調査を行う方針。このワクチンの副反応報告は昨年7月から8か月間、医療機関から71件の報告があったが、同省は「報告頻度は他のワクチンと比較して特段高いというわけではない」としている。
   というネットでの報道がありました。

 そこで第9回厚生科学審議会予防接種・ワクチン分科会副反応検討部会、平成26年度第2回薬事・食品衛生審議会医薬品等安全対策部会安全対策調査会 資料 を見ますと「日本脳炎ワクチンの副反応報告状況について」では、医療機関からの報告は71件、その内重篤は24件で、死亡1件と報告されています。その上、重篤例のうち、未回復3件、不明2件もありました。

 現在日本脳炎に罹患した子どもは、その期間に0件ですから、まったくもって、必要のない、むしろ害が先行しているワクチンとしか言えないのではないでしょうか。私の病原環境論または適応説では、もう日本脳炎ウイルスと日本人とは適応関係をもち、発病しない病気になっており、極めて免疫が低下した子どもか、まだ適応関係が不十分の高齢者しか発病しない病気になりました。ですから、毎年の発病者も一桁ですし、海外の流行地へ行ってかかってくる日本人も出ていません。

 日本脳炎ワクチンは廃止しましょう。廃止されるまでは、受けるのはやめましょう。怖いワクチンになりました。


日本脳炎ワクチンはやめましょう

2014-04-15 11:06:01 | 健康・病気

日本脳炎ワクチンについて

第一に日本脳炎ワクチンは有効性の証明が、野外実験ではかかる人が少なくなるだけという心もとないデータだけで、完全に予防できるというデータはありません。あるのは抗体価が上昇するというデータだけですし、人数も少ないのです。さいころを転がして確率が6分の1になるには1000回しないとほぼ6分の1にならないので、データとしては1000人以上のデータが必要ですが、そういうデータはありません。だから、日本脳炎ワクチンを接種してもかかってしまうことがあるのです。

第二に、ワクチンの副反応が出る人数が、かかる人数を上回っています。沖縄で出た日本脳炎にかかり後遺症の残った子どもさんも可哀そうですが、ワクチンで死亡した子どもも平成24年に二人出ています。後遺症が残るかどうかは発表されていませんが、ADEM(急性散在性脳炎)にかかった人はここ10年で10人を超えています。ワクチンの副反応の確率が、かかった場合の重症度や死亡の確率を超えてしまったら、どうしましょうか。私は、しない方を選択します。

それからお返事の欲しい方は、コメントにメールアドレスを書いて下さい。個別にお返事します。

そのために嫌がらせなどがあったらお知らせください。対策を検討します。


子宮頸がんワクチンの副反応調査について

2014-03-28 09:41:02 | 健康・病気

報道の発表によれば、日本繊維筋痛症学会と厚生労働省研究班が2月27日に、発症原因を探るため、26年度中に全国50~100施設で数千人規模を調査する予定とありました。このことは厚生労働省健康局結核感染症課との交渉でも確認しました。その後・・・

3月26日のネット報道では、

HPVワクチン接種後の疼痛は脳内免疫異常のASIA症候群か
日本繊維筋痛症学会が予備調査

 子宮頸がん予防を目的としたヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンに関して最近、中高生を中心に繊維筋痛症様の全身性疼痛を訴えるケースが散見されている。3月23日に東京都で開かれた一般財団法人難病治療研究振興財団主催の健康アカデミーで、日本繊維筋痛症学会理事長で東京医科大学医学総合研究所所長の西岡久寿樹氏は、同学会が行った予備調査の結果から、このような疼痛は同ワクチン接種後の免疫応答を高めるアジュバンドにより誘発される脳内免疫異常のAutoimmune Syndrome induced by Adjuvants (ASIA)症候群の可能性があると指摘。現在、同学会はHPVワクチン接種を受けた者を対象に、本格的な調査に乗り出すことを発表した。

 と報道されている。これは医師のための専門情報サイトMTProの記事による。

取りあえず皆様にお知らせします。

 


子宮頸がんワクチンを絶対に受けてはいけません。

2014-02-26 11:49:34 | 健康・病気

今日の新聞などで、子宮頸がんワクチンの副反応問題が報道されていると思いますが、私も昨日の「子宮頸がんワクチン国際シンポジウム」に出て、今まで考えていたことが、大きく変わりました。一つは子宮頸がんを起こすヘルペスウイルスの16DNAの断片が入ってしまって起こすことと、アルミニウムをワクチンの効果を高めるために使っていることの二つが大きく関連していることが研究者の発表で判りました。アルミニウムはB型肝炎ワクチンにも使われていますので、これも危ないワクチンと言えるかもしれません。

ワクチンを注射すると白血球の一種で異物(ウイルスも細菌も含め)を食べてしまう「マクロファージ」という細胞が、ワクチンの成分のアルミニウムとヘルペスウイルス16型の断片を食べてしまい、それがリンパ球に入り、そこから全身に血液を通して広がり、マクロファージ性筋膜炎を起こし、慢性化します。また血液を通して脳神経系に入り、脳脊髄炎を起こします。

最初の発病は、平均して12か月後で、筋肉の生検にはひどくなってからなので66か月後になります。症状が出てくるのが遅いので、ワクチンと病気との関連が判らなかったのです。しかし、世界の少数のワクチンメーカーや政治家の圧力に屈しない研究者たちの研究結果は、明らかに遅れて出てくる全身にわたる症状がワクチンの作用であることを証明しています。

初発症状は、疲労です。次には筋肉痛です。そしてさまざまな症状が出て、それは全身のどこに出てもよいのです。中には死亡、歩行困難、失明などの重篤な症状もあります。世界的に、これらの症状をワクチンのためと考えず、心身症とか、別の病気が出ただけとか言われていますが、統計を取ると、有意にワクチン接種を受けた人に高率に出ています。そしてそれは10年後に発病することもあるのです。こんなひどいワクチンを安全として実験データを出したのが、私の大学の後輩です。そして導入されました。私のはとこも、このワクチンの導入に反対しないワクチン学者でがっかりしています。痛みは、普通の痛み止め(解熱鎮痛剤)では聞きません。麻薬は試されていないようですが、高齢者のがんの痛みに使うのなら良いとしても、思春期の女子の頃から麻薬漬けになることは好ましいことではありませんし、まだ試していないようなので、効くかどうかわかりません。そして体内に入ったワクチンとその補強剤(アジュバンド)のアルミニウムとウイルスのDNAの断片を取り除くことも不可能です。

 この研究発表を聞きましたら、私の考えと一致しました。原因はアジュバンドにあるのではないかと思っていましたし、それ以外にも何か加わっての副反応ではないかと思っていました。それが通常の方法では検出できなかったウイルスのDNAの断片にあったのです。そして、もっと大変なことは、いろいろな病気特にエリテマトーデスなどの膠原病やほかの疾患を誘発してしまうのです。こんなワクチンを既に600万人以上に接種しています。今後もつぎつぎと副反応の症状が出る女性が増えるでしょう。しかも子どもを産む世代ですから、少子化時代にはとっても問題です。

是非、接種が再開されても、安全などということばを信ぜず、子宮頸がん(HPV)ワクチンを接種することはやめましょう。子宮頸がんは、心配なら検診を受けましょう。


予防接種の話

2014-01-26 12:25:29 | 健康・病気

私は病気になぜなるかという理論として、病気は環境に適応できない時になるという「病原環境論」または「適応説」という立場を取っています。その立場から予防接種を考えています。
病原環境論は、ルネ・デュボス「人と適応」(みすず書房)を読んで、それまでどうしても判らなかった病気のことが、この説によって説明がつき、すっかりこの立場に替わりました。故デュボスは、元ロックフェラー大学環境医学教授で、結核研究所所長で、国連の1970年代の環境委員会のアドバイザー委員会共同委員長でした。日本にも15~6冊翻訳されています。ヒポクラテスの復権を提唱しています。私はヒポクラテス(一人とは限らないらしい)の本から始まり、川喜田愛郎「近代医学の史的基盤」(岩波書店)で、環境が病気の発生に大きく影響されていることを学び、それが連綿と歴史的に少数派としてではあるが受け継がれ、現代に至っていることを学びました。

 そこから予防接種のことを考えたら、今、ワクチン村にいる予防接種の専門家と称する多くの医師、特に小児科医たちの考えとは、離れてしまったのです。天然痘は種痘で無くなったのではありません。ポリオもポリオワクチンだけで無くなった訳でもありません(確かに生ワクチンは効果はありましたが)。結核もBCGによって減少した訳でもありません。BCGを使わずに、アメリカ、アイスランドなどは結核性髄膜炎を無くしたのです。欧米ではBCG廃止が進んでいます。
 インフルエンザワクチンも子どもに接種して、日本では前橋医師会が無効を証明していますし、アメリカではギランバレー症候群の多発で中止され、その後は高齢者だけにかかった時の死亡率と入院率を減らす目的でしているだけです。

 病原環境論から考えると、日本脳炎ウイルスと日本人は適応関係が出来上がり、もうかかっても発病することが余程免疫が低下した人しか発病しない病気になりました。しかし、それは若い人たちに言えることで、高齢者には言えません。今毎年10人前後日本脳炎にかかる人が出ていますが、ほとんど高齢者で、子どもでは数年に一人くらいです。海外では日本脳炎はまだ多いですが、海外で日本脳炎にかかった日本人は今の所一人も出ていません。ただし、日本脳炎ウイルスは未だに存在していることは豚の調査で判っています。もうかかっても発病しないという適応関係が出来上がっているのです。その証拠に、ワクチンを受けない人の調査で、過去には多くの人が免疫を持っていること、つまりかかった痕跡があることが判っているのです。

 ジフテリアは過去30年以上、日本では出ていません。私が小児科医に成り立ての頃には僅かですがありました。

 百日咳は予防接種をしてもかかってしまう人が出ています。重症化したケースもあります。
しかも早期に発見し、適切な抗生物質を使用すれば、重症化せずかつ1か月くらいで治ります。小児科専門医にかかることがポイントです。内科医は診断できない人も少なくありません。今は、世界的に大人の百日咳が問題になっています。咳が百日続くことを覚悟すれば、大人では死ぬことは、高齢者以外はないのです。連続する咳込みが特徴ですが、一般の医者は咳の状態を細かく聞く人が少なく、見落とされることが多いようです。

 破傷風もかかったら、第三次救命救急センターへ行けば死ぬことはなくなりますが、一般病院や大学病院でもダメな所もあります。年間100人前後発病し、10人前後死亡しています。大都市でない限り、破傷風トキソイドワクチンを受けた方がよいと思います。私は、15年戦争(第二次世界大戦)中に祖母が破傷風にかかり、その症状を子ども時代に見ています。しかし、幸い破傷風抗血清を入手でき、祖母は血清病にもならず、その後90歳まで生きました。基本的な接種法である初回に2回、1年後に追加1回の計3回しておけば、あとはかかる疑いのある怪我をした時に1回追加すれば、ほぼ100%効果があると言われています。

 麻疹と風疹は、私の理論から言うと、もう軽い病気になり脳炎や血小板減少性紫斑病などになることは稀になりましたが、風疹は妊娠中にかかると胎児が先天性風疹症候群にかかることが心配です。しかもいずれも、かかると社会的に騒がれ、社会的制裁を受けるので、また副反応も少ないので、麻疹風疹混合(MR)ワクチン2回法を受けることを勧めています。

 水ぼうそうは、小さい時の方が軽いので、中学入学までにかからなかったら受けることを勧めますが、子どもに少なくない白血病にかかると、水ぼうそうになるとほぼ100%死亡するので、幼児期に接種した方が良いとの考えもあります。

 おたふく風邪(ムンプス)は、千人に一人くらい難聴になることがあり、また精通になり大人にもなると、睾丸炎になり、20~30%が片側ですが痛くて入院することもあります。両側になるのは稀ですが、不妊症との関係は不明です。それで、海外ではMMR(麻疹・ムンプス・風疹)の三種混合ワクチンの2回法をしています。

 B型肝炎ワクチンは、母親がかかっていなければ必要のないワクチンということを、肝炎を見つけた白木教授が日本式のワクチン接種法を創設し、以後激減し、かかっても免疫が低下していない限り普通の肝炎で1か月で治ります。しかも、有効性が低いワクチンで、何回も接種しなければなりません。

 ヒブと肺炎球菌は、乳幼児の口内に5%以上の率で常在している菌で、免疫が低下した時に発病するもので、年間600人くらいかかり、十数人くらいが死亡しています。1万人に一人以下の死亡率で、のびのび子育てをして、過保護や干渉しないで育てれば重症化しませんし死亡しません。いじめられた子でこれらの病気にかかったという話は聞きませんがどうでしょうか。多いのは家庭内のストレスが疑われています。もちろん社会経済的な弱者もかかりやすいようです。

 ロタウイルスにかかっても、上手な治療をすれば重症化しませんが、日本の小児科医で上手な医師は少なく、せっかく小児科専門医にかかっても重症化することがあるので、接種をすすめるのです。かかっても軽く済むことの多い病気でもあります。

 子宮頸がんワクチンは、有効性の証明のないワクチンで、かからないためには、さらに20代から検診を受けなければならなくて、ワクチンを受けるいみが感じられないワクチンです。
 してもしなくても検診が必要ならば、する必要はなく、接種して重症の後遺症を残した思春期の女の子たちは可哀そうですし、海外では死亡例も出ています。しないでください。

 私の予防接種に関する考え方は、以上であとは個人個人で考えて、自分の責任で受けて下さい。今60歳以上の人はほとんどワクチンを受けていない世代だと思いますし、それ以後の世代でもしていないワクチンはかなりあるはずです。そして今ない病気も今後登場する可能性はあります。病気の歴史が、ワクチンや抗生物質のない時代に、かからなかったり、自然に治ったりし、その内に病気が無くなった例えばペストなどの病気があり、今後も新しい病気が出てくることを示しています。

 日本人は、遺伝子的に神経質な人が90%以上で、特に歴史的に病気に神経質です。マスクも手洗いもうがいも、海外ではほとんど言われていません。病気の予防には効果がないからです。病気にかかった人は別ですが。

 以上、あくまで私の私見で、世界でも少数派の病原環境論による意見ですので、ご自分で考えて選択してください。

 最後に「はなはな」さん、メールを送りましたが、サーバーエラーでお返事が届きませんでした。