福島第一原発事故以来3ヶ月が経ちましたが、依然として放射能を出し続けています。私の属するチェルノブイリ子ども基金は、50km圏内の避難を呼びかけ、特に第一妊婦、次に19歳以下の子ども、そして妊娠する可能性のある女性たちは、速やかに避難することを勧めてきました。しかし、現実には、62kmの福島市すら避難地区に入っています。アメリカの当初の呼びかけの50マイル(80km)圏内の人は、避難準備をし、暫時避難する地区か、放射線管理区域に入ってしまいました。しかし、国や県などの行政は何もしてくれず、避難してもこどもがいじめにあったり、避難した土地になじめなかったりして、戻ってしまった人も少なくありません。そこで、チェルノブイリ子ども基金を設立し、今顧問の広河隆一さん(DAYS JAPAN編集長)とチェルノブイリ子ども基金の顧問の私と有志たちで、「未来の福島こども基金」(口座名はチェルノブイリから日本を考える会)を立ち上げ、私が代表で、窓口は向井さんで、福島のこどもたちの支援を進めています。当面外部被ばくは避けられず、しかし、皮膚線量(ほぼ大気線量)のほぼ平均0.3程度が臓器に被ばくしますが、皮膚に着いた放射能は水で洗い流すことで落とせます。しかし、飲食物からの内部汚染からの内部被ばくは、チェルノブイリからの、ドイツやオーストリアでの汚染の経験から、被ばくの8割近くは内部被ばくでした。また私は、母乳調査・母子支援ネットワークの発起人にも加わり、その調査の結果では、飲食物に注意して汚染されていない食品にすると、福島の母親の母乳から放射能が検出限界以下の人が少なくなく、また初期に母乳から放射能が出た千葉県柏市と茨城県守谷市の人の母乳も、食品に注意してもらい、再検査したら検出限界以下になっていました。こうして内部被ばくの重要性が確認されました。それで、国や行政は、測定しても、安全とか安全でないとかしか教えてくれず、測定値を教えてくれません。それで、ドイツの経験に習い、市民による測定所の設立に向けて資金を集めています。まず福島市といわき市にと考えていますが、今1台入手しましたので、7月17日に福島市で「市民放射能検査所」を開所します。飲食物の放射能検査をします。将来的には、人の全身被ばく線量を測定することを考えていますが、資金が足りません。一人の小さな手では何もできませんが、皆さんの手を合わせて、福島とその周囲の宮城、茨城、千葉などの汚染地のこどもたちを守って行きたいと思います。どうか支援をお願いします。日本郵便の振込口座名「チェルノブイリから日本を考える会」で、口座番号00190-0-496774へ、金額はいくらからでも結構ですから、支援をお願いします。必要なら振込用紙を送りますからご連絡下さい。連絡先は、Eメールアドレス fromcherno0311@yahoo.co.jp または、 090-3539-7611世話人向井雪子です。どうかよろしくご支援下さい。私も、取材を受けたり、記事を書いたり、講演をしたり、福島の親子の相談会に出たりして忙しく、なかなかつづきが書けません。ご希望の方には、今講演に使っている資料をメールで送りますから、コメントにメルアドを書いて下さい。解説がないと難しいかも知れません。私自身も、いろいろな情報が入り、進化しています。外部被ばくは避けられませんが、内部被曝を減らしましょう。東京では以前から検査している所がありますが、現地にはありません。できれば2~3箇所作りたいと思っています。まだようやく福島市に立ち上げます。まだまだこれからで、やっとスタートができる所まで来ました。よろしくお願いします。