季は秋、 季節は晩秋、 24節季は寒露
51候=蟋蟀在戸 (きりぎりすとにあり) 戸口で秋の虫が鳴くころです。
新暦10月18日~10月22日の5日間
風物詩
「季節」 昔は、「こおろぎ」のことを、「きりぎりす」といいました。とはいえ、どちらも、秋に鳴く虫の総称とした使われた言葉ですから、特定の虫をさいているのではないでしょう。現在では、「こおろぎ」と入力しても「蟋蟀」と変換してくれます。「虫」というだけでも、秋に鳴く虫をさし、すだく声は時雨にたとえられました。「虫時雨」とともに、秋は深まってきます。
「虫」 蟋蟀(こおろぎ) : 昔は、コオロギの声を『肩刺せ 裾刺せ 綴れ刺せ(肩を縫いなさい、裾を縫いなさい、針仕事をしなさい)』などと聞いて、冬支度の繕(つくろ)いものをしたそうです。そこから名付けられた「綴れ刺せコオロギ」。ほかにもビブラートのかかった美しい声なのに閻魔大王のような顔をした「閻魔蟋蟀(えんまこおろぎ)」。顔が「おかめ」の面に似ている「阿亀蟋蟀(おかめこおろぎ)」などコオロギの仲間は、なかなかの個性派ぞろいです。
「花」 竜胆(りんどう) : 根が竜の肝のように若いということから、この名が付いた竜胆。名前とはうらはら、青紫の可憐な花をさかせます。「枕草子」には、ほかの花が霜枯れしているのに、華やかな色合いで咲いていて趣があると書かれています。
「鳥」 千鳥(ちどり) : 千鳥の仲間には、冬は南方へ帰ってしまう夏鳥も多いのですが、古くから冬の鳥とされています。霜の降るような寒い夜に寂しげに鳴くので「霜夜鳥(しもよどり)」という異名もつけられました。一年中日本にいる「白千鳥」をさすともいわれ、鳴き声は「ちんちん」とか「ちよちよ」などと聞かれます。
昨年の 七十二候ノ51候 http://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/110d9878aa63d96a6147577b54f072e9
前候 http://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/165fd7f6c2eb314003f923500b6cc84d
次候 http://blog.goo.ne.jp/kw1555/e/5f23650d6ce8c5d421486d2564a12f59