花*小紋日記

出張着付師kyoさんの奮闘記

お客様からのご質問 ~冬の防寒編~

2014-01-24 17:50:03 | 着物
早いもので1月も後半
今週末はポカポ日和との予報で何だかホッとしてます

成人式が終わって休む間もなく、3月のご予約が殺到しております
そして、3月のお客様の連絡&事務作業にせっせと励んでいる毎日です

さてさて、昨年から始まりましたお客様からのお悩み相談、第二弾・・・
今回のテーマは「冬の防寒」について

着物の防寒対策と言えば・・・・

「コート」「道行」「羽織」など、上から羽織って寒さを防ぐアイテムがあります。

道行や羽織は薄手の物が多く、真冬の極寒の場合はベルベットなどの厚手生地の「コート」がおススメです。
ただ、日頃頻繁にお着物を着られないお客様の場合は着物用のコートをお持ちでない事が多いのが現況

そこで次に考えられるのはインナーでの防寒

まず、移動や現地でどのくらい外にいる時間があるか・・・から考えるといいですね


~外にいる時間は殆ど無しの場合~

結婚式やスタジオでの撮影など、ドアツードアで現地に行けて、殆ど外に出る場面が無い場合。
この場合、現地は室内でとても暖かい事が多いんです。
着物自体、補正でタオルを巻いたり、肌着・長襦袢・着物の3枚を着用する上、帯まで巻くので意外と暖かい
インナーを着すぎて現地で暑くなってしまったとなる事は避けたいところですね。

このような場合は、通常のインナーで問題ないと思います。
少し寒い場合に備えて大判のストール(洋服用でOK)をお持ち頂く位でよいかもしれませんね


~電車移動やお参り、結婚式の撮影等で外に出る時間がかなりある場合~

コートをお持ちであれば一番ですが、お持ちでない場合はやはりインナーでの工夫が必要になります。

最近ではユニクロのヒートテックを初め、暖かいインナーがたくさん出ていますね。
ただ、インナーで注意したいのは、首周りの空き具合
着物は衣紋といって首の後ろがかなり開くので、衿の詰まったインナーでは襟から見えてしまいます
そこで大きく襟ぐりの開いたインナーを選びましょう
前の首元は大きく開いているのに後ろの開きが小さいインナーの場合、前後を逆にして着る裏技もあります
今年の成人式でも何人ものお嬢様にその着方をしてもらいました。

そして、長袖や10分丈スパッツは袖口や裾から見えやすいので、袖は肘位、裾はふくらはぎ位までまくっておきましょう。
特にスパッツなど締め付けの強いインナーはトイレに行く時に大変なので、脱ぎにくい物、股上の深いものは避けましょう
股上の深いものは、あらかじめお腹のところを下に折り返して脱ぎやすくしておくと良いですね


~お出かけや町散策など、かなーーーり外にいる時間が長い場合~

コートやインナーはもちろんの事ですが・・・
着物を着て寒い部分は首元と手首
そこを暖かくすべく、首元にはストールやファーのマフラー、そして手にはロングタイプの手袋がおススメです
袖口が意外と大きく開いているので、そこから風がスースー入ってきます。
肘まであるロング手袋はかなり効果ありますよ
また、着物用のストッキングや厚手の足袋も売っていますので上手く利用しましょう。

寒さ知らずで、お着物ライフエンジョイしてくださいね~

本日のお写真は昨年撮り溜めた七五三の可愛いお子様シリーズ
ミッキー風フワフワヘアがお似合いの可愛い3歳さん
この髪型は3歳さんに根強い人気のスタイルです。
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